毎月のご案内の文を残しています。
●2024年3月 <ジェンダーの視点から>
みなさん、こんにちは。
最近、とてもいい出会いがありました。
ずっと、何年もその人にお会いして、学びたいと思いながら、
いつも何かの用事が重なりお会いすることができなかった方。
女性学を研究なさっている船橋邦子さんに遂にお会いすることができました。
お会いすることができたとたん、私はずっとこの方を待っていたことがはっきりわかりました。
現象を多角的にきちんと分析する視点として、フェミニズムの視点を学びたかったのです。
そして、幸運なことに繋いでくださる方がいて、「戦争はいやだ!市民の会」で
船橋さんに講演をお願いすることになりました。
連絡を取りますと、「お昼を食べにいらっしゃい」と、とても気さくな方。
手作りのご馳走をいただきながら、講演の話もぐんぐん進み、素晴らしい内容の講演会も実現できました。
よく知らないうちから、お仕事をみて、とても惹かれていた方なのですが、勘は大当り。
昔、教育現場にいた時、「ボーイズ・ファースト」や意味のない男女分けに反対し、
混合名簿などジェンダー・フリー教育に取り組んできました。
でも、きちんとフェミニズムを学んだことがなく、
ジェンダー問題の深いところまでわかっていなかったようです。
そこを船橋さんのお話を聞くことで、直観的に埋めたかったのでしょう。
お会いした瞬間から話が弾み、連絡が密になりました。
大学のゼミのような「ジェンダーを学ぶ会」にも入れていただき、
いろいろ学ばせていただいています。
教えていただいていて気づいたのは、ジェンダー問題の視点から見ると、
現代の問題点、改善方向がとてもよく見えてくるということです。
政治問題しかり、労働問題しかり、貧困問題しかり、年金問題しかり。
近代の経済主義、競争主義、個人主義で滅茶苦茶にされた世界を、
フェミニズムはいのちの視点で変えていきます。
船橋さんは「人はひとりでは生きていけない。迷惑かけあって生きていこう」とおっしゃいます。
私は70年代学生運動で、「個人的なことは社会的なこと」と学び、
その視点を得ることで共に構造的な原因を調べ、その改善に取り組む楽しさを感じました。
それと同じです。いや、それを一歩も二歩も進めた考え方です。
船橋さんは単なる研究者ではありません。
鋭い現状分析と的確な言質。女性学の研究とフェミニズム運動で掴まれた言葉であることを感じます。
さすが、シェルター運営者だと思います。
「迷惑かけあって、生きていこう。」
とってもあったかい、安心感のある、なんと人間信頼に満ちたメッセージでしょう。
ご縁に感謝!
●2024年2月 <地域主権という風>
みなさん、こんにちは。
今年は1月早々から、能登地震、航空機事故、自民党の裏金問題など、大変ですね。
日本の抱える本質的な様々な問題が露呈してきているように思います。
さて、私は2022年頃から、杉並区の市民の動きにとても興味を感じています。
その人たちは2022年の6月には岸本聡子さんを区長に当選させました。
「杉並の奇跡」ともいわれますが、着実な運動の成果です。
私も「ソシアルサトコズ」(岸本聡子後援会)にも入り、応援し、たくさんの集会にも参加してきました。
その運動の理念はミュニシパリズム(地域主権)とコモンです。
新自由主義のもと、経済優先的理由でどんどん郵政、鉄道、水道などが民営化され、
暮らしは不安定になり、日本の低い幸福度はますます下がってきています。
それに異議を唱え、国に翻弄されず地域から人らしい暮らしを取り戻す運動です。
うれしいことに、ここ2・3年でかなりこの考えが広まっています。
「〇月〇日、区長になる女。」という映画まで出来ました。
私はもう、うれし涙涙で観ました。
そして、さらにうれしいことに、先日近くの松戸市で「地域主権という”希望”」
という熱気のある大きな集まりがありました。
岸本区長誕生の立役者内田聖子さんが熱く語り、
実際に松戸で地域主権を目指して動いている多くの人たちの報告がありました。
確かに希望を感じました。
世の中はいい方に変わってきています。
私の住む江戸川区でも早くこの風がふかないかなと楽しみにしています。
●2024年1月 <アイヌの豊かな暮らし>
あけまして、おめでとうございます。
平和な年になりますように。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年は有難いことにアイヌ文化にふれる機会をたくさんいただきました。
アイヌ文化には若いころから惹かれ、中学で習ったアイヌの歌
「♪ピリカピリカ タドンシリピリカ ヌケクスネ」をよく歌っていましたし、
大学を出たばかりのころ、のち夫となる仁次郎さんとアイヌ部落を訪ねたこともありました。
宇梶静江さんとの出会いはずいぶん前ですが、最近出版された『大地よ』では
アイヌの人の温かな暮らしがよくわかり、ますます惹かれました。
また北海道に行きたいと思っていた時、丁度生活クラブの「アイヌの文化を訪ねる旅」があり、
好機に乗りました。
『アイヌ神謡集』の「銀のしずく降る降るまわりに」で有名な知里幸恵記念館では、
文字を持たず口伝したユーカリの美しさに出会いました。
また、民族共生空間ウポポイでは、アイヌの持続可能な暮らしに感激しました。
オオウバユリなどを20年以上保存する素晴らしい技術を持っています。
そして、何より自然の中で、自然や動物を神とする暮らしはとても気持ちよく、
そこに人間の原点の豊かな生き方をみました。
宇梶静江さんは東京から白老にもどられましたね。
私も自然から離れ、便利な物に囲まれている今の暮らしを変えたいと切実に思いました。
●2024年12月 <綿ふとんの復活を!>
みなさん、こんにちは。
先日、友人と北本の美しい紅葉の自然林を散策していて、すぐ近くでヤマガラをたくさんみました。
そのかわいいこと、かわいいこと。
小さな鳥はハチドリしか馴染みがなかったのですが、ヤマガラのかわいさにも目覚めました。
目覚めたといえば最近、ふとん問題にも目覚めました。
江戸川エコセンターで安井宗光さんの『絶滅危惧種 手作りもめんふとん』の
出版記念講演をお聞きしたからです。
お話の内容は
「まず、ゴミ問題として。
ふとんはゴミの中で最大で、量は膨大。しかも年々増え続け、焼却が追い付かない。
おまけにCO2が大量発生、処理費用は莫大。
つぎはプラスチック問題として。
ふとんの知識不足、無知により、安ければよいという風潮の中、ふとん綿の化学繊維化が始まる。
中国から大量に化繊ふとんが輸入され、安価で量販店やネットで売られるようになる。
化繊ふとんは不健康で、打ち直しも出来ず、すぐゴミになる。
おまけに化繊ふとんは調湿できず、寝苦してエアコンがなければ、安眠ができない。
そして、ふとん文化は絶滅危機。
江戸川区で80年代に160店あったふとんやは今、10店のみ。20年後0の可能性。
問屋が無くなり、職人もいなくなる。
綿があまり生産されず、貴重品になり、輸入もままならず。
綿ふとんは打ち直しをすれば、半永久的に使えるし、保温力、吸湿力に優れ健康的。
少し昔は各家庭で綿ふとんを作っていた。
お日さまに干して丁寧に扱い、季節季節で取り換えるのが当たり前だった。
今では親から綿ふとんの習わしが子に伝わっていないので、
ふとんに無頓着、無関心で敷きっぱなしの人多数。」
とのことでした。
綿ふとんの見直しができれば、ゴミが減少し、環境にもいいし、プラスティック激減、
健康回復のいいこと尽くめなんですね。
私は自然素材が好きなので、ずっと綿ふとんですが、
ふとん問題の大きさには全く気付かずに過ごしてました。
お恥ずかしいかぎりです。
人生三分の一はふとんの中、安田宗光さんに教えて頂いたことを
多くの人にお伝えしたいと思いました。
●2023年11月 <非武装中立論の仲間をふやしたい>
みなさん、こんにちは。
11月に夏日?ちょっと驚きますがこれからは、もっと温暖化が進みますので、
「2023年がもっとも涼しかった」ということになるのでしょうかね。
先日、私が20年以上関わっている「戦争はいやだ!市民の会」で
社会活動家の白川真澄さんのお話をお聞きしました。
テーマは「安保の歴史と安保3文書」。
ウクライナやガザで悲惨な戦争が続いていて、おまけに台湾有事を声高に言う人もいて、
今きちんと国家間の関係の在り方、特に日米安全保障条約について考えることが
大切だなあと思います。
そんな時、白川さんのお話は現在の情勢が分かり易く、しかもビジョンがあり、とてもよかったです。
驚いたことは、60年代非武装中立の考え方をよしとする人が70%近くいたのに、
今は2.5%しかいないということです。
こんな状況ですから、憲法9条を持つ私たちが反撃能力や攻撃能力を認める安保3文書を
怒らず、闘わず、簡単にゆるしてしまうのでしょうね。
お話を聞いた後、これからはとても意識的に非暴力の考えを広める必要を感じました。
70,80年代はガンジーの非暴力直接行動の考えや阿木幸男さんの「非暴力トレーニング」なども
支持を得て、マスコミにも取り上げられていたように思います。
それが、すごい勢いで反動的になってきたのですね。
かつての社会党のような非武装中立を是とする政党を支持していかないと、
こわいことになってしまうとかなり危機感を覚えました。
●2023年10月 <女性画家 ヒルマ・アフ・クリント>
みなさん、こんにちは。
もくもく湧いていた入道雲がやっと、秋の雲にかわりましたね。
この頃、虫の音もすずやかです。
先日、ある画学生の紹介で、
映画『見えるもの、その先にーヒルマ・アフ・クリントの世界』を観てきました。
あまり、聞きなれない人ですね。私も全くしりませんでした。
ヒルマは1862年スウェーデンに生まれた、稀有な才能に恵まれた画家です。
生命の根源を見つめたその絵はいのちが躍動しています。
1000点もの絵と25000ページのノートを残していますが、
ほとんど世に知られていません。
カンディンスキーよりも早く抽象画を描いていましたが、
なぜか美術史にも載っていません。
神智学協会から人智学協会に入っていますが、
シュタイナーとの関係も謎に満ちています。
当時、女性画家はまれで、女性差別もあったのでしょう。
困難な時代を超え、結婚はせず自分自身を生き切ったヒルマのような
素晴らしい女性に出会えてとてもうれしいです。
それにしても、ヒルマが発見された以上、抽象画の美術史は書き換えられるべきでしょうね。
●2023年9月 <電磁波問題>
みなさん、こんにちは。
風がさわやかさを増してきましたね。
やっと猛暑から解放されほっとします。
それにしてもすごい酷暑でしたね。今から、来年のことが心配です。
さて、先月はデジタル化に向かう社会のことをお話ししていましたが、
それに伴う電磁波も現代の大きな問題ですね。
私は95年頃電磁波測定器を購入したのですが、そんな器具を輸入したのは日本で2番目らしく
「ズームイン朝」というテレビの取材を受けたことがあります。
その頃、電磁波を気にする人は珍しかったのでしょうね。
今では電磁波過敏症の人が増え、対策も諸々講じられています。
古庄弘枝さんが、『あらかい健康キャンプ村』や、『5Gストップ!』に
詳しく書いてくださっていますので、参考になさってみてください。
ほとんどの人は電磁波過敏症と化学物質過敏症を同時に発病されていますが、
まだあまり理解が得られないため、治療にも生活にもみなさんご苦労なさっています。
シールドクロス、シールドカーテン、ステンレス網戸、 無線ランを有線ランに、
スマートメーターをアナログメーターになどでまず環境を整えることが必要だそうです。
また温泉、海水浴、裸足などでの体のアースも日常的に大事なこと。
重症の人は自然栽培の玄米とごま塩、野菜、みそのシンプルな食事しか採れない方も
いらっしゃるようです。
でも、その食事で治る人が続々。玄米菜食のすごさを改めて思いました。
しかし、パソコン、スマホの使用時間などをできるだけ減らし、
家電製品も止めたいと思いますが、家族との関係もあり、
電磁波を避けるのはなかなか難しく、悩ましいところです。
●2023年8月 <学校のデジタル化>
みなさん、こんにちは。
毎日かんかん照りで、恵の雨が中々降りませんね。
庭の玉竜まで枯れてしまいました。
作物の生育や砂漠化が心配です。
さて、先日デジタル社会や学校のデジタル化について、天笠啓祐さんや古庄弘枝さんの
お話しを伺いました。
アナログ人間の私は疎いのですが、今、日本は国を挙げて、「Society(ソサエティ)5.0」という
「超スマート社会」にまっしぐらに進んでいるようです。
そのため、5G(第5世代移動通信システム)を必要とし、基地局をどんどん建てています。
基地局の近くにいると強い電磁波を浴びてしまいますが、健康被害は受けないでしょうか。
学校もGIGAスクールといって、デジタル化にまっしぐら。
それは子どもたちによいことだから導入するというのではなく、
学校は巨大市場で経済効果が大きいので、デジタル機器を大規模導入したのです。
デジタル化は「子どもの多面的な経験を奪い、脳の発達が止まる(川島隆太)の」とまで言われて
いますので、心配されている親御さんが多いですね。
現に、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは自分の子どもたちにデジタル機器を禁止したし、
シリコンバレーで一番人気のある学校はシュタイナー学校です。
シュタイナー学校は「子どもの健康な体、創造性と芸術性、規律と自立の習慣を発達させる能力が
妨げられる」として、13歳あるいは16歳ごろまで子どもがデジタル機器に触れないように学校も親も
細心の注意を払っています。
国がデジタル化のデメリットを考えず、経済的利益優先で教育や学校に介入しないでほしいと
つくづくと思います。
●2023年7月 <ムジナモ保存会>
みなさん、こんにちは。
いよいよ夏番!
エアコンのない一階の私のエリアは熱中症対策が必要な季節です。
玄関とすべての窓を広く開け、ただ風さんだけが頼り。
お客さまにはうちわを一柄ずつお渡しして、ミント水をまず一杯。
それから、毎夏、食べるのを楽しみにしているびわ、いちじくは先月のジューンベリ―と同じように、
全部鳥さんのご馳走になってしまいました。コガネムシも猛発生で、葉もほとんど食べられ、寂しくなりました。
鳥さん、虫さんが元気なのはうれしいけれど・・・
さて、牧野富太郎が発見したムジナモ。
私は発見の地に近く住んでいることもあり、ひょんなことから江戸川ムジナモ保存会に入り、
家でもムジナモを育てています。
睡蓮鉢にムジナモと相性がよい真菰を用意したり、ほていあおいを用意していますが、
この暑さが心配で、外には出せず、机の上のどんぶり鉢で育てています。
保存会は元自生していた小岩菖蒲園での自生を目指していますが、
今のところうまくいっていません。
自生に成功している埼玉の羽生市から頂いて、急場を忍んでいます。
増えたと思っていたら、急に枯れたりしてとてもデリケートな水生植物です。
花も時々しか咲かず、6・7月ごろたった1時間だけという幻の花。
実を全部食べてしまう元気な鳥のように、ムジナモもミジンコをいっぱい食べて逞しく育ち、
美しい花を咲かせてほしいものです。
●2023年6月 <植物はギフト>
みなさん、こんにちは。
初夏、気持ちのよい日が続きますね。
植物も気持ちよさそうにぐんぐん成長しています。
ジューンベリ―は6月を待たずに実をならせ、今年も全部小鳥さんのご馳走でした。
初めて植えたカレンジュラは美しくて、花も葉も美味しく感動。
びわやブルーベリー、ぶどうは早小さな実をつけ始めました。
今はびっしり芽が出たホーリーバジルの成長を楽しみにしているところです。
植物はほんとにギフト。
今、NHKの朝ドラマ「らんまん」で牧野富太郎のお話しをしていますが、
富太郎のように、植物に魅せられること限りありませんね。
以下、2017年3月のご案内文ですが、再掲しておきます。
<牧野 富太郎>
春の光がそこまで来ていますね。
春という季節が間違いなく、また廻ってくるという
ありがたさと喜びを胸の奥から感じます。
家から散歩にでると、近くに小岩菖蒲園があり、
そこに「ムジナモ発見の地」という碑があります。
ムジナモは1890年、若き牧野富太郎が発見し、
今は絶滅危惧種になっています。
絶滅危惧種というだけで、私は親近感を覚えるのですが、
牧野富太郎も「絶滅危惧種」です。
小学校中退で、すべて独学。
私財を投げ打って研究に打ち込み、地位や名誉、金銭に興味なし。
東大植物教室の長年のパワハラにもめげず、
ただただ、植物への愛に生きた情熱の人。
今の偏狭な日本社会では、即刻つぶされていたかもしれませんね。
早春の草木を見ながら、富太郎の生き方を思って、
ほっこり人間っていいな、植物っていいなと思うのです。
●2023年5月 <統一地方選挙・よい動き>
みなさん、こんにちは。
統一地方選挙が終わりましたね。
みなさんのところ、少しはよい方に向かいそうでしょうか。
江戸川区は相変わらず、自民党、公明党が圧倒的強さを誇っています。
得票数は自民・公明・立憲・共産・生活者ネットが少し落ち、維新が伸びました。
応援していたネットの2人・れいわ・共産の4人、合わせて7人が全員当選しました。
ご存じのように、杉並区では新人女性たちが大勝利。緑の党のブランシャー明日香さんも当選。
投票率も4.19%も上がりました。
国分寺市でもカフェスローの鈴木ちひろさんが2位で当選しました。
いつも選挙結果を見て、大抵1週間ぐらい酷く落ち込むのですが、今回は少し希望を感じます。
ただ、どうして統一教会と癒着し、軍拡一直線の自民が未だに何人も当選するのか。
教育をつぶし、医療をつぶし、コモンをつぶす維新の会がとうしてのびるのか。
落ち込む要素はつきません。
杉並や国分寺のすてきな動きが全国に広がりますように。
●2023年4月 <統一地方選挙・若者の動き>
みなさん、こんにちは。
桜咲く季節はどこに行っても桜に出会い、その美しさに心浮きたちますね。
家にいても何となくうれしくて、
大正琴をだして「さくらさくら」や「美しき天然」の曲を奏でているこの頃です。
さて、この美しい季節、統一地方選挙が始まりましたね。
何人か応援している方がいて、その方たち全員当選してほしいので、
誰に入れるのが有効なのか、悩ましいところです。
政党選びも最近は難しいですね。
先日3月25・26日に下北沢で、日本初の「選挙小屋」が若者たちのグループで
創られたのですが、ご存じでしょうか。
ライングループで知っている若者が運営に関わっていましたので、
友だちを誘って参加してきました。
テーマは「民主主義ユースフェスティバル」。各政党のブースが並び、
政治家と話したり、討論するスペースもありました。
演奏ステージや食べ物の屋台まであり、お祭りの雰囲気。
イベントプログラムも充実していて、なかなかの素晴らしい場になっていました。
国分寺でも若者が投票率を上げようと運動していますね。
最近、政治に関心を持っている若者によくあい、
日本も変わるかもしれないとうれしい予感を感じます。
桜が咲いている季節のせいでしょうか。
●2023年3月 < 黒田純子さんの研究 >
みなさん、こんにちは。
春がそこまで来ましたね。
私は花壇を手入れして、冬を越したデイジーの傍に、山シャクヤク、都わすれ、匂いすみれを植え、
鉢にはフリージャーとワックスフラワーを植えました。
首を長くして、春の花々が咲くのを楽しみにしています。
さて先日、黒田純子さんにネオニコチノイド系農薬のお話をお聞きしました。
ネオニコチノイドは1990年代に開発された浸透性、残効性、神経毒性の強い殺虫剤です。
そして、黒田さんは知る人ぞ知るEUのネオニコ政策に影響を与えた人です。
黒田さんたちの研究ではネオニコを止めたらコウノトリが戻ってくる、
低出生体重の新生児の尿からネオニコが検出された、みつばちの減少の原因ではないか、
マウスに異常行動が起こる、人間の脳にも影響がでるということが論文にまとめられました。
その論文で、EUはネオニコを禁止したり、基準値を下げたりして、即対応。
それに比べ、日本はなんの対策もなし。生活協同組合もほとんど許容したまま。
他の農薬より効果が強いので、減農薬できると「冗談」を言っています!
もう、私たちは国の対策を待たないで、オーガニックなものを探すしかありませんね。
幸運なことにオーガニックをめざしてがんばっている農家さんがどんどん増えてきています。
その人たちとしっかりつながり、一方でネオニコ反対の市民活動を広げていきたいですね。
●2023年2月 <買い物は投票>
みなさん、こんにちは。
寒波到来ですね。
暖房による部屋の暑さが苦手で寒い部屋で過ごしていますが、体は冷やさない方がいいので
私は十二単のごとく着こみ、温かい三年番茶と遠赤外線ヒーターで暖をとり防寒対策。
半纏を脱ぐ日が待ち遠しいこの頃です。
さて、先日自然食品メーカー創健社さんに食品添加物のお話と添加物実験をしていただきました。
驚いたことは食品の裏側の表示を見ても、何が使われているかわからないということと、
添加物だけであらゆる食品が作れるということでした。
日本は添加物天国で1500種もの添加物が許可され、それらを使った「もどき」食品に溢れています。
もちろん添加物には発がん性、神経障害、発達障害、アレルギーなど問題山積。
でも、大丈夫です。
みんながいい食品を買うようにすれば、わるいものを作っている会社はつぶれます。
つぶれたくなければ、いい物を作ります。買い物は投票みたいですね。
今日(2023.1.29)の東京新聞の特集記事「エシカル消費」にも私たちが何を買うかで
社会の未来は変わる。「買い物は投票」とありました。
今年は統一地方選挙の年ですが、4月にならなくても毎日投票ができますね。
毎日投票して、会社を変え、未来を変えていきましょう。
●2022年12月・2023年1月 <原発は滅びゆく恐竜>
みなさん、こんにちは。
朝夕めっきり寒くなりましたね。
庭の菊が寒さにめげず、きりっと咲いています。
先日、大阪の友人が「福島原発東電刑事裁判」のことで上京するということで、
「一審判決を破棄し、公正な判決を求める集会」に参加してきました。
友人は反原発運動の先駆者で『原発は滅びゆく恐竜である』の著者
水戸巌さんのお連れ合いの水戸喜世子さん。
「東電刑事裁判」は2019年9月19日に役員三人無罪の不当判決がおりています。
でも、裁判の過程で、不思議なことですが
「津波は予見できていた」など、有罪の証拠が次々でてきました。
そして、それらの有罪証拠は今年7月の「東電株主代表訴訟」の
「東電役員に13兆円の支払いを命ず!」の
画期的大勝利判決につながりました。面白いですね。
裁判は時間がとてもかかりますし、分かりにくい面もあり、私は大事だと思いながら、
あまり関われないできました。
でも、最近、福井原発を止めた樋口英明裁判長の素晴らしいお話をお聞きする機会もあり、
裁判の面白さもわかってきました。
脱原発を多角的にすすめるためにも、もっと裁判に関わっていきたいです。
特に、今は岸田政権が原発推進に力を入れていて、こわい時期です。
40年ルールを外そうとしたり、新規原発を画策しています。
今こそ、多くの人に「原発は滅びゆく恐竜である」ことを
しっかり伝えていきたいと思います。
●2022年10月 <有機フッ素化合物(PFAS)>
みなさん、こんにちは。
この頃、美しい秋空の日がつづき、夕焼けも見事な日が多く、
空を見るだけでなんだかうれしくなる季節ですね。
さて、先日、水野玲子さん(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)のお話をお聞きしました。
有害化学物質の情報は日々更新されていますが、水野さんは最新のことにとてもお詳しい方です。
今回は日本でやっと問題になりはじめた有機フッ素化合物(PFAS)のお話でした。
PFAS(ピーファス)は調理器具のコーティング、防火剤、泡消剤などあらゆるところに使われています。
しかし、PFASは難分解性で、毒性が強く、体内に蓄積されやすい怖い化学物質です。
第二のダイオキシンとも言われています。
国際的には規制が進んでいますが、
日本はいつものとおり、健康被害のリスクに鈍い政府とメディアのせいで、
ほとんどの人にその恐ろしさは知らされていません。
けれども、英国人記者のジョン・ミッチェルさんが日本の米軍基地のPFAS汚染を暴いてくれたり、
大阪のダイキン工業の汚染が問題になるなど、少しずつ取り組みもでてきています。
米軍基地周辺住民の健康調査もはじまりましたね。
とにかく、私たちは政府の規制を待っていては身を守ることはできません。
フライパンのコーティング、防水スプレーなど身の周りの有機フッ素化合物に充分気をつけ、
体内に取り込まないようにしたいと思います。
●2022年10月 <アベ国葬について>
みなさん、こんにちは。
美しい曼珠沙華の花がこの頃、咲き誇っていますね。
私はこのみごとな花を見ると、
息子、友人、父、母、恩師、叔父、叔母、祖母など
あの世に行ってしまった多くの人をしきりに思い出します。
さて、アベさんの国葬が終わりましたね。
みなさんは国葬に賛成ですか、反対ですか。
私は反対です。
アベさんのやったことはほんとに民主主義を踏みにじるひどいことばかりでした。
教育基本法の改悪、武器輸出3原則の撤廃、安保法制の強行採決、モリ・カケ・サクラなど
きりがありません。
あまり取り上げてられていませんが、
食品添加物、残留農薬、水道水の基準緩和までやりましたよ。
ほんとにひどい人でした。
ですから、今回の国葬反対行動にはいろいろ参加しました。
駅頭に立ち、賛否のシール投票もやりました。
「国葬反対よ。シール張らせて!」という人もいて、民意は圧倒的に反対の人が多いです。
国葬は強行されましたが、反対が6割強もいて、少し明るい未来を感じます。
当日の国会前の集会もこれから時代を切り開こうという多くの人の熱意があふれていましたよ。
●2022年10月 <東京大空襲・戦災資料センター>
みなさん、こんにちは。
急に涼しくなりましたね。あの暑さは何処へ行ったのでしょう。
この頃、急に天候が変わることが多く、少し地球環境が心配です。
さて、先日パルシステム東京の私の所属する「すみだ環境委員会」の外部企画で
東京大空襲・戦災資料センターに行ってきました。
この資料センターは国が建ないので、市民の有志4000人の力で建てられました。
寄付を募り、建物を建て、資料を集め、調べ、保存し公開している民営博物館です。
東京大空襲は1945年3月10日、たった2時間半あまりで10万人の方が亡くなられました。
それはどんなことか何となくわかっているつもりでしたが、
今回語り部さんのお話しをお聞きしたこともあって、その悲惨さに胸がつぶれそうでした。
この空襲のことは海外でも殆んど知られていませんし、アメリカの人たちも殆んど知らないようです。
最近、この資料センターを訪れたアメリカ人 マルコム・グラッドウェルさんがあまりにも酷い空爆に驚き、
そのことを『ボマーマフィアと東京大空襲』という本にして、
その本がアメリカでよく売れていることを聞きました。
この戦災資料センターを作ってくださった方々のよい動きが、他のよい動きを産んだのですね。
早乙女勝元さんはじめ、作ってくださった方々に本当に頭が下がります。
●2022年7・8月 <参議院選挙に行きましょう!>
みなさん、こんにちは。
急に暑くなってきましたね。
強い日差しを受けて、やまうら農園のスイカが甘く甘くなってきました。
そして、暑い夏に熱い参議院選挙。
今回はロシアのウクライナ侵攻があって、ある党などはそれを利用し、軍備増強にまっしぐら。
軍需景気の大好きなこの人たちにこのまま政治を任せてしまうと、大変なことになります。
絶対に参議院はそれに歯止めをかけるものにしなければなりませんね。
私は東京新聞の斎藤美奈子さんの「本音のコラム」が大好きなのですが、
そこでも「どうせ変わらない」と思っちゃだめ、「やればできる」と、
力説なさっていました!!
事実、先日の杉並区長選で野党の岸本聡子さんが当選なさいましたね。
「杉並の奇跡」などという人がいますが、民意が変わってきたと思います。
「政治をあきらめない」そうすれば、かならず変えることができますね。
とにかく、多くの人に万難を排して選挙に行っていただきたい。
そして、平和憲法九条を守る党に投票していただきたい。
今のきな臭く、非人間的な政治を変えましょう。
●2022年6月 <ビバ!鴨川!>
みなさん、こんにちは。
この頃、雨が多いですね。温暖化の影響、じわりじわり来ています。
いちごの収穫やすいかの受粉のこの時期、「農家」?のわが家は痛手です。
ところで、みなさん、安房鴨川でとてもいい動きがあることをご存知でしょうか。
私はここ2・3年のことしか知らないのですが、
林良樹さん(NPO法人うず 理事長)周辺の動きには目を見張るものがあります。
鴨川の山を切り崩すメガソーラーパネル騒動が起こり、
その反対運動で人々の結束、連帯、連携が生まれたのでしょうか。
「楽しい、おいしい、美しいことをする」をモットーに人が集まり、地球を感じて生き、
衣食住すべて土に環るもので暮らそうとする人たちが増えて、つながってきています。
共有スペース作り、田んぼ畑作り、醤油作り、地域通貨、農民芸術、大学や企業との連携、
かやぶき屋根の再生などなど
先日の棚田の田植えには130人集まり、市議選では移住2年目子育て中の福岡梓さんが
見事当選。お金、組織、地縁、血縁なし。
自然を大切にしたいと思った人たちの手作り選挙です。
少し前に聴いた林良樹さんの「小さな地球」のお話しは胸にずしんとこたえるいいものでした。
今、YOU TUBEにアップされていますので、ご興味のある方はごらんになってみてください
●2022年5月 <自然栽培万歳>
みなさん、こんにちは。
どこに行っても、美しい花たちがお出迎えしてくれるいい季節になりましたね。
それに、大好きなたけのこの季節。
伊豆の友人から届いた朝取りの立派なたけのこで、4・5日ずっとたけのこごはん。
家族はみんな大歓迎の大満足。
今年もおかげさまで、しあわせの味をたっぷり味わわせていただきました。
先日、自然栽培のお話しをお聞きしたのですが、たけのこは正に自然栽培なので、
美味しさも格別なのかもしれませんね。
お話しは木村秋則さんに学ばれた佐伯康人さん。
元ロックミュージシャンの佐伯さんは三つ子のパパでもあります。
三つ子ちゃんは障がいを持って生まれてきたので、
それを切っ掛けに障がい者の福祉問題に取り組まれたそうです。
調べると、障がい者の方は就労してもなんと月3、000円ぐらいしかお給料は貰えない。
それで、自然栽培でお野菜を作ったら、農作業は半分に、収益は倍以上になったそうです。
今、この成功例が全国にすごい勢いで広がっています。
有機農業は土や水を汚すこともありますが、自然栽培は生態系にもやさしい。
佐伯さんのおかげで、日本の農業は甦るかもしれませんね。
●2022年4月 <キッズ・ゲルニカ>
みなさん、こんにちは。
ロシアのウクライナ侵攻がまだ続いていますね。
このひと月、苦しんでいる人々、特に戦火にみまわれた子どもたちのことが頭から離れません。
何かを楽しんでいても心を過ぎ過ぎります。
先日その避難した子どもたちが絵を描いているというニュースがありましたね。
いろんな心の再生の仕方がありますが、絵を描くということも大きな力になります。
特に、何人かで話しながら描くというのは一歩踏み出す力になるようです。
古いことですが、17年前バリ島で、キッズゲルニカ国際展がありました。
「キッズゲルニカ」というのは、ピカソのゲルニカと同じサイズ(3.5m×7.8m)のキャンパスに子どもたちが共同制作で平和についての絵を描くという運動です。
そこに私も壁画を持って参加しました。
ウブドのサッカー場や街角に竹の杭が建てられ、各国の子どもたちの壁画が飾られた時の感動は忘れられません。
子どもたちの愛の力が、平和への思いが、平和のエネルギーが街中に満ち溢れていました。
また、そこでやったキッズゲルニカのワークショップで子どもたちが嬉々として描いていた表情も美しくて忘れられません。
シュタイナーは「芸術こそ、生きる力を育む」といいますが、それを実感しました。
ウクライナの人々に早く平和が戻ってきますように。
●2022年3月 <戦争屋跋扈!>
みなさん、こんにちは。
ロシアのウクライナ侵攻がはじまり、驚きましたね。
まさか、こんな不当で、不毛で、悲惨で、醜悪なことが起こるなんて!
私が20年前にウクライナに行った時、キエフの街はのんびり市電が走り、
緑が至る所あり、人々のゆったりした笑顔で満ちていました。
とても落ち着いた美しい街でした。
それが今では瓦礫の山。
そんなことを思い出すと、居ても立っても居られません。
軍事侵攻にはとても驚きましたが、でもよく考えると、今の世界状況では
戦争がいつ起こっても不思議ではないのかもしれません。
プーチンだけではなく、世界中、日本でも政治家や権力者が利権のため、好き勝手をやっています。
軍事情報に詳しい武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんのお話や
幕張メッセの武器見本市のことなどでも、世界中で戦争仕掛け屋が動き回っていることがよくわかります。
それなのに、日本では多くの人が政治に無関心。
労働強化、低賃金、多種の娯楽、情報操作によって、無関心にさせられているのでしょうね。
ビラを配っていても反応のなさに、それがわかります。
最近、私もそうですが、市民活動は環境問題・気候変動のことにに片寄り過ぎているかもしれません。
今の時代の最優先課題はやはりカントのいう「永遠平和」のシステムを構築することと、
人の心に平和の種を蒔くことなのかもしれません。
ウクライナ侵攻のすぐ後、杉原さんはロシア大使館への抗議行動を呼びかけ、
多くの人が参加をしていました。
私も何かでしっかり抗議の気持ちを表し、戦争屋が跋扈しない世の中にせねばと強く思います。
●2022年2月 <生協活動に参加を!>
みなさん、こんにちは。
新型コロナウィルスの「オミクロン株」に負けず、お元気でありますように。
今月は生協活動について、書いてみます。
若い頃私は、ジャン・ポール・サルトルが大好きでした。
特に彼の「アンガージュマン(社会参加)」論に魅かれていました。
そのこともあって、いつも何か活動グループに入っています。
在職の時は組合活動や市民活動、各種研究会。
退職してからは、新しく生活協同組合に関わっています。
生協に入ると食の情報が沢山入ります。
また、学習会も多く、署名活動も活発です。
普通、社会活動は手弁当ですが、生協は委員になると少し活動費が出ます。
やろうと思えば、講演会や上映会、学習会も企画でき、援助もあります。
趣味的なものや文化的なもの、体ワークなど楽しいイベントも多いです。
でも、最近、生協の役員や委員になる人がとても少ないのです。
先日も地域委員会に誘った若い人に「自分の生活でいっぱいいっぱい」と言われてしまいました。
今、社会に目を向ける余裕のない人、経済的に困っている人がとても多いですね。
少しゆとりのある方でしたら、ぜひ生協活動を一度体験なさってください。
アンガージュマンとして、気軽に参加でき、楽しく学びの多い場だと思います。
●2022年1月 <奇跡のりんご>
新年明けまして、おめでとうございます。
平和で幸多き年となりますように。
私は今年も元気にあちこち出歩いたり、
美味しい物を美味しくいただくことができたらいいなと思います。
美味しい物といえば、暮れに「奇跡のりんご」の木村秋則さんから、
りんごが一箱届きました。
9月に木村さんの連絡先を教えてくださる方がいて、すぐ申し込みました。
でも、届かないことも多くあるとのことでしたので、
届いた時はびっくりしてしまいました。
幸運に感謝です。
木村さんのりんごは小ぶりですが、体に染み入る美味しさです。
わが家は千曲市の藤岡東さんの有機りんごを毎年いただいているのですが、
それと同じような風味がありました。
りんごは特別な果物。
果物で唯一体を冷やさないし、薬効豊か。
特に皮に滋養がありますので、5ミリぐらいのスターカットでいただくのが一番おすすめ。
先日はりんごと安納芋と少しの塩だけの甘い甘い金団を作りました。
これは吉度ちはるさんの食養料理講座で教えていただいたものです。絶品ですよ。
干しりんごもたくさん作りました。
これはそのまま食べても、パン生地などに練り込んでもとても美味しいです。
木村秋則さんや藤岡東さんのご苦労のお蔭で、暮らしがぐんと豊かになります。
今年もきっと、私の知らないあちらこちらで頑張ってくださっている方たちの
「奇跡のりんご」ができていて、
すてきな奇跡が起こる年になることでしょう。
●2021年12月 <香害>
みなさま、こんにちは。
この頃、朝夕冷え込む日が続きますね。
私は体を冷やさぬよう、三年番茶や梅干しの陽性食を取るように、少し気を付けています。
ところで、先日、生協の学習会で「香害」のDVDを見ました。
人工的な匂いに含まれる化学物質によって、体調を崩し、日常生活が送れなくなる人が
最近増えているようです。
突然発病する化学物質過敏症です。
今は身近なところに化学物質があふれていますので、誰でもなる可能性があります。
こわいですね。
私も最近、電車の中で前の人がハンドクリームを出して、つけ始めたら、
その匂いですごい頭痛がしてきました。
要注意かもしれません。
とにかく、体に悪い人工的な香りのものは買わない、使わない、
製造しないようにしてほしいものです。
●2021年11月 <アントロポゾヒィー医療>
みなさま、こんにちは。
今年も秋は短く、早めに寒さがやってきましたね。
お風邪などめしませんように。
先日「アントロポゾヒィー医療100周年記念祭ー生命をてらす力ー」という
まるまる2日間の素晴しい集いに参加しました。
アントロポゾヒィー医療はシュタイナー思想に基づく医療で、
体だけではなく心、魂、人間全体を診て、その人がその人らしい輝きにみちた人生を
歩む手助けをするものです。
その治療は芸術療法が主で、絵画、彫塑、音楽、オイリュトミーを通じて、
バランスをとり、病を治し、人を力付けます。
一人の患者に何人もの専門家がチームを組み、その合意で治療が進められます。
鉱物や植物の製剤、リズミカルマッサージなども使いますが、
それもその人一人ひとりに合わせたものです。
しかも、自然のプロセスを大切にしたゆっくりしたリズム、やさしさ、安心感に満ちています。
何というよく考えられた医療でしょう。
ドイツのアントロポゾヒィー病院に行ったことがありますが、
建物が美しく、庭も広くて、部屋の内外に豊かな緑と水の流れがあり、
そこにいるだけで包まれるようなやさしさを感じ、癒される空間でした。
希望すれば誰もが、アントロポゾヒィー医療を受けられる、
そんな日が来るといいですね。
●2021年10月 <真菰>
みなさま、こんにちは。
美しい青い空の日が増えましたね。
庭のセージが満開で元気よく空に向かってのびています。
真菰も実りの時期を迎えました。
今年は特に実りがよいようで、あちらこちらから真菰のお便りをいただきます。
みなさんは真菰とご縁がおありですか。
真菰はイネ科の多年草で、縄文時代から重宝されてきた主食にもなる食べ物です。
浄化力が強く、善玉菌を増やし、体に活力を与えてくれます。
私は真菰とは長いおつき合いで、30年くらい前は自宅のお風呂は真菰風呂でした。
ふんわり包まれ、とても気持ちの安らぐお風呂でした。
お味もふんわりとやさしい甘みがあり、とても美味です。
先日の吉度ちはるさんのお料理教室では真菰の南蛮漬けと真菰とわかめの辛し和えが
ひとしおおいしかったです。
まだ、真菰未体験の方はぜひお試しくださいませ。
そのおいしさと効能にはまること必至ですよ。
●2021年9月 <西田 勝さんとのお別れ>
みなさま、お変わりございませんか。
コロナとオリンピックの暑い暑い夏でしたね。
ご存知の方も多いと思いますが、先日、浦安にお住まいだった西田勝さんが、お亡くなりになりました。
突然のこともあり、敬愛し頼りにしていた私は心にぽっかり穴のあいたような寂しい夏でした。
西田勝さんは平和運動家、文芸評論家で「日本はこれでいいのか市民連合」の創立や
法政平和大学、ピースボート、田岡嶺雲全集など
大きな素晴らしいお仕事を実にたくさんしてこられました。
つい先日お会いした時も矍鑠たるお姿で、相変わらすの冗談、漫談も快調。
浦安市と景観条例などについて渡り合っていらっしゃいました。
私はご縁があって、海外のフィールドワークや国際会議に連れて行っていただいたり、
植民地文化学会や展覧会をご一緒したり、月一回の読書会など
多方面でお世話になり、とても有り難い出会いをいただいていました。
今度はみんなで三番瀬へのお出かけをお約束していましたが、
突然やってきたお別れに戸惑うばかりです。
日本にとっても大きな痛手で、悲しみはぬぐえませんが、
身を持って教えていただいた「平和への行動」の大切さを
ずっとずっと忘れずに胸に刻み、有り難い出会いの恩返しをしていきたいと思っています。
●2021年7・8月 <林業再興を!>
みなさま、こんにちは。
陽射しの強い日々が続き、毎日汗びっしょり。「夏は来ぬ」ですね。
先日、家の雑多な物の整理をしていて、思い立って家具を4点注文しました。
以前、食器棚をお願いした時、国産の無垢材で、釘はあまり使わず、化学的接着剤も使わず、
膠のとても気持ちのよいものを造っていただきました。
今回も同じ仕様です。
注文家具は少しお高いように感じますが、国産材を使うことで林業や職人さんへの支援になります。
それに、木の匂いが部屋に満ち、まるで森の中にいるようです。
特に今回は昨年亡くなった父の形見の意味もありますので、お安いぐらいです。
私の注文した後すぐ、コロナ関連で輸入材が高騰し、国産材に目が向けられるようになったそうです。
けれども、今まで日本は林業を見捨ててきたので、すぐ使える木材はあまりなく、
大変な木材不足「ウッドショック」に陥っているようです。
先日お伺いした桧原村の林業14代目田中惣一さんは「まず、山に道を造ることが
大切だ。」とおっしゃっていました。
山北町の林業視察に行った時、大水が出た後、道が壊れたままになっているところがありました。
田中さんは丈夫な道を造る技術もお持ちです。
そんな技術を引き継ぎ、林業の立て直しが行われるといいなと思います。
ちなみに、今回の木の家具のおかげで、プラスチックの書類ケース20個と衣装ケースを大幅に
処分することができました。
木はプラスティック問題の鍵にもなりそうです。
●2021年6月 <主人って、だあれ?>
この頃、庭のびわやベリー類がたわわに実り、その美しい色を見るたびに豊かな気分になっています。
実のなる木って、有り難いです。
さて、先日若い方たちと話していて、「主人が・・・・・」という言葉がでてきました。
思わず私は「主人ってあなたよ。」といってしまいました。
それから、「私たち全員、主人ね。」「主人なんて持ちたくない。」など一頻り話題に。
私の若い頃、周りには夫を「主人」と呼んでいる人はあまりいませんでした。
今は若い方たちが使っているのを時々耳にします。
今年の世界経済フォーラムのジェンダー調査では156か国中、日本は120位。
この下位もうなずけます。
ジェンダー問題に取り組んでいる弁護士の中野麻美さんのお話しを最近お聞きしたのですが、
日本の行政の平等対策のおそまつさに驚かされます。
中野さんは「日本は今も戦争状態だと思っている。」とおっしゃいます。
コロナ下で明らかになりましたが、全く、平等のない社会。
「平等なくして平和なし、平和なしで平等なし」(市川房江)
私自身、身近なことをジェンダーの視点でしっかり見ていきたいと思いました。
●2021年5月 <オーガニックコットン>
みなさま、こんにちは。
風薫る五月。木々が風に揺れるさまを見ていると、
心も風に吹かれ揺れ動き、軽くなって気持ちいいいですね。
この頃、無性に縫物がしたくなって、少し時間があればチクチク針仕事をしています。
靴下の穴かがりや小物袋、下着作り。布はオーガニックコットン。
その布を手で持つと、肌触りがよいので手が喜こんでいるのがわかります。
なんというやさしい布でしょう。綿は「わた」という響きにぴったり。
私はもうふつうのオーガニックでない綿は使う気になれません。
一般的にふつうの綿はすごい農薬まみれで育てられていて、
インドでは児童労働も日常化しています。
衣服製造の過程もグローバル企業の劣悪な労働環境の中で行われています。
日本の綿の自給率は0%。綿もいろいろ大きな問題を含んでいますね。
私たちがエシカル消費を思うなら、まず環境負荷が大きく消費量も多い
綿やファーストファッションについて考えていきたいですね。
●2021年4月 <時代が生む言葉>
みなさま、こんにちは。
春爛漫。
どこにいっても美しい花々に出会え、気分も華やかになりますね。
花の力って、偉大!
先日、何人かで「治療教育」や「芸術療法」の話をしていて、「治療」「教育」「療法」という言葉は
あまりいい印象がないという話になりました。
「治療」は治すという上から目線の匂いがし、「教育」も教えるが主眼になっています。
「療法」もなんだか正すという感じが強いです。
それで、みんなでよい言葉探しをしたのですが、なかなか見つかりませんでした。
その後、私も気になり、あれこれ考えていましたら、
「ワーク」という言葉でひとくくりできないかしらと思いました。
でも、できるなら横文字ではなく、素敵な日本語はないかしら。
私は中学生になって英語を習った時、「Thank you」は「ありがとう」と同じではないと思いましたし、
相手のことを「you」とは失礼なようで言えませんでした。
「work」もモンテッソーリ教育では、「お仕事」ですが、少し違うような、もっと合う言葉があるような
気がします。
そういえば、教育現場では何年か前に「指導」という言葉が「支援」に変わりました。
時代が変わり、「治療教育」や「療法」に代わる言葉が見つかり、
それに対しての認識が一歩も二歩も進むのでしょうね。
「教育」って言葉が無くなる時代がきたら、おもしろいです。
●2021年3月 <賀川 豊彦について>
みなさん、こんにちは。
先月は協同組合法のことを書かせていただきましたが、
今回は生協運動の立役者、賀川豊彦についてです。
私は生協について調べるまで、賀川豊彦のことはよく知らなかったのですが、
すごい人なのですね。
戦前は現代の「三賢人」として、「カガワ、ガンジー、シュバイツァー」と言われていたそうです。
私は賀川の自伝的小説、『死線を越えて』を読んで、
徹底した奉仕の生き方にびっくりし、感激し、大フアンになりました。
この本は哲学的思索が多く、社会変革に真正面から取り組んだかなり硬派的内容ですが、
100年前、1920年の空前のベストセラーです。
当時の日本人の志の高さが偲ばれ、とても誇らしいです。
今、大河ドラマの主人公は渋澤栄一ですが、
いつか賀川豊彦が主人公の大河ドラマができたらいいなと思います。
そして、多くの人が協同組合の本来のあり方、人間らしい在り方を求めはじめたら、
どんなに面白いことでしょう。・・・夢は常に持っていたいですね。
●2021年2月 <労働者協同組合法>
みなさん、こんにちは。
緊急非常事態宣言下ですが、お元気でいらっしゃいますか。
先般、「労働者協同組合法」が成立しましたね。
新聞を見て、がっかりすることが多い昨今ですが、この法案成立の記事には感動してしまいました。
政治の無策で日本社会が疲弊し、みんなが疲弊し、そこら中問題だらけの中、
こんないい法案が検討されていたのですね。
働く人自らが出資し、働き、運営に関わるという新しい働き方が増えるといろいろ変わってきますね。
長時間労働で体を壊したり、不当な上司に気を使ったり、おもしろくない仕事を我慢したりということが
少なくなり、世の中明るくなりそうです。
先日読んだ『西暦2030年における協同組合』はパルシステムや生活クラブの人たちも
執筆しているのですが、ここにもとても希望を感じました。
何ら強制のない暖かな組織論が溢れていました。
そして、経済の友愛やロバート・オウエンや宮沢賢治の夢の実現という方向性も
確認されていました。協同組合って、すごいと思います。
私も多少、生協運動に関わっていますが、
この理念を同じにする仲間が増えればいいなと思いました。
2022年の「労働者協同組合法」の実施が今から楽しみです。
●2021年1月 <父のこと>
寒中お見舞い申し上げます。
昨年、父が亡くなり、お年賀状を失礼いたしました。
父はいつも元気な人で、よく働き、寝込むこともなく100歳で天寿を全うしました。
一度も介護保険も使わなかったと周りの人が驚いていました。
最後まで将棋を楽しみ、家事を積極的にやり、孫や犬のお世話もよくしていました。
それに誰にでも親切で、絶対に怒らない人でした。
あまり詳しくは聞いていないのですが、
宗教家の高橋信次さんのお弟子さんの長尾弘さんにご縁を頂き、
その方との出会いをとても大切にしていました。
長尾先生は父や私と同郷、柏原市国分のお生まれで、
小さい時から、人を念力で動かす不思議な力のある子どもとして知られていました。
岸和田に浄心庵を開かれると、世界中から多くの方が病を癒してもらうためや
諸々の相談に訪れていました。
父は多くの人に長尾先生を紹介し、講演会のお世話をしていました。
長尾先生の教え、仏教徒の教えをずっと守っていたのかもしれません。
身近に父がずっといてくれましたので、私は父に遠く及びませんが、
よく見習って、上手に歳を重ねることができたらいいなと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
●2020年12月 <バイオグラフィーワーク>
みなさま、こんにちは。
先日、五木寛之の『回想のすすめ』を読みました。
「豊潤な記憶の海へ」というすてきなサブタイトルの付いた本です。
五木は若い頃から大好きな作家で、新しい本が出たらすぐ目を通しています。
今回の『回想のすすめ』もタイトルをみて、やっぱりと膝を打ちました。
私は「記憶の海へ」漕ぎ出して、回想のすごい力に圧倒されたことが、何度かあるからです。
げんげ工房で時々、シュタイナーの「バイオグラフィーワーク」を
寺尾さんにやっていただいているのですが、その時にいつも驚くのです。
ゆっくり回想して、自分を見つめることで得る気づきが、毎回とても大きいのです。
全く忘れていたことがくっきり蘇ります。
そして、そこに宝物がぎっしり詰まっていることに気づきます。
「バイオグラフィーワーク」は本当によく考えられ、よく練られたワークです。
未体験の方、ぜひ機会がありましたら、受けてみてください。
百聞は一見に如かず、百見は一試にしかず。
●2020年11月 <荒川のごみ拾い>
みなさま、こんにちは。
10月の2度の満月、フルムーンもブルームーンも実にみごとでしたね。
私はお月さまの清涼な美しい光をたっぷり浴びて、宇宙のエネルギーをいただいた気がしました。
お月さまがいつもすぐそばにいてくださって、とても有り難いです。
さて、先日、近くを流れる荒川で行われた「国際的ごみ調査」に参加しました。
荒川のごみ拾いは30年ほど前、足温ネットの人たちとやって以来です。
ある時『続・あらかわ』というドキュメンタリー映画を見ていましたら、
ごみ拾いをしている私の家族が映っていてびっくりした楽しい思い出があります。
今回のごみ拾いは20人で1時間やって、50キロ集めました。
すごい量のごみが岸辺に溜まっています。殆どはプラスチック。
30年前から、全く改善されていません。
このごみたちはマイクロプラスチックになって、海を汚し、空気を汚していくのですね。
そして、お魚さんや私たちの体も汚すのですね。
恐ろしい気がします。
でも、うれしいこともありました。
今はプラスチック汚染に関心のある人が多く、生協で『続・あらかわ』の上映ができました。
11月も一緒にごみ拾いをしていた方々と、げんげ工房で『続・あらかわ』を観ます。
川・水・ごみ問題に関心がおありの方、どうぞいらしてください。
●2020年10月 <日本の子どもの幸福度>
みなさま、こんにちは。
猛暑の後のせいか、急に寒さを感じるこの頃ですね。
私は板の間から上げていた畳を大急ぎで戻したり、厚手のふとんや敷物をあたふたと用意しました。
そのようにしていて気付いたのですが、季節の変わり目って、心も変わろう、一歩進もうって、
言っている気がしました。
ところで、9月にユニセフの「レポートカード 16 子どもたちに影響する世界:
先進国の子どもたちの幸福度を形成るものは何か」がでましたね。
みなさん、ごらんになりましたか。
その中で子どもの精神的幸福度は38か国中、オランダが第1位で、日本は37位。
この順位は悲しいことに私の子どもを見ていての実感とぴったり合っています。
NHK調査のあべ政権や菅政権の支持率60%なんていうのは、実感とかけ離れているのですが、
この37位は腑に落ちることばかりです。
先日、帰国子女の方の「日本にだけは住みたくない」という言葉も耳にしました。
卑近な例ですが、今年小学1年生になった孫はいつもしょんぼりと学校から帰ってきます。
どうして、こんなに生きづらい国になってしまったのでしょうね。
原因を突き止め、絶対変えていきたい!
季節の変わり目、状況も心もよき方向に変わりますように。 (10月・日本の子どもの幸福度)
●2020年9月 <カミュに元気もらって>
みなさま、こんにちは。
新型コロナウィルスの感染はなかなか収束しませんね。
そして、コロナ関連で実に様々な情報が飛び交っていますね。
中国の生物兵器説、アメリカの人口ウィルス説、インフルエンザより感染力の弱い単なる風邪説、
人口削減説、ビル・ゲイツ陰謀説、PCR検査懐疑説、ワクチン危険説などなど。
私は目を白黒させるばかり。どれを信用してよいのかわかりません。
みなさんはいかがですか。
ところで、カミュの『ペスト』はお読みになりましたか。
3月ごろから、コロナ関連で評判になっていましたので、図書館に申しこんでいました。
最近、やっと届いて読みましたら、やはりカミュはいいです。
不条理な状況の中でも、人間の善意を信じ、行動し連帯する人たちに元気をいただけます。
若い時、カミュやサルトルに感じた熱い思いが蘇りました。
混沌とした情報の中、コロナ関連のファイルもいっぱいになりましたが、
さらに情報を集める必要を感じます。
そして、多くの人の話を聞き、しっかり真偽を見分ける力を付けたいと思います。
●2020年8月 <政治をあきらめない>
みなさま、こんにちは。
先日は都知事選が小池百合子さんの圧倒的な勝利で終わりましたね。
みなさんはどんな感想をお持ちですか。
私は小池さんが366万票も取ったことにひどく落ち込んでしまいました。
小池さんは前々から数々のよくない疑惑のある人ですが、
選挙前、石井妙子さんの5年間追及した渾身のルポルタージュ『女帝 小池百合子』が
出版されました。また、週刊誌も何社か学歴偽証問題を取り上げました。
そしてそこで、カイロ大学の卒業証書の不正、水俣やアスベスト被害者などへの冷酷な対応、
社会的弱者切り捨てなどがかなり検証されたように思います。
それは、石井さんはじめ、身の危険を省みず内部告発し、追及し、
外部に出してくれた人のお蔭です。
ですから、まさかこんな人が大勝するなんて思いもしませんでした。
おまけに、低所得者層が多い地域の得票率が突出しているのですね。
弱者や貧困対策に熱を入れていた山本太郎さんや宇都宮けんじさんのお人柄や政策は
有権者に届いているのでしょうか。
最近、選挙の度に落ち込む私ですが、やるべきことが多く、長くは落ち込んでいられません。
それに、決して「政治をあきらめない」、これが「江戸川勝手連」の信条です。
これからも生きやすい社会をめざして、私自身は何をすればよいのかを探り、
政治にもしっかり関わっていこうと思います。
●2020年7月 <プラスチックは有害物質>
みなさま、こんにちは。
やっと日本は7月1日から「レジ袋有料化」が実施されますね。
レジ袋をはじめプラスチック類は私たちの身近に溢れ、つい便利に使っていますが、
大丈夫なのでしょうか。
私はとても気になり、「レジ袋提供禁止」に早々と取り組んだ亀岡市の活動を支えている
大阪商業大学の原田禎夫さんのお話しをお聞きしたり、
プラスチック汚染に詳しい東京農工大学の高田秀重さんの指導で、
お台場の砂浜のマイクロプラスチック採集をしたりしてきました。
その中で驚いたことがたくさんあります。
まず、マイクロプラスチックが化学繊維の服、食器洗いのスポンジ、洗顔料、紙おむつ、
人口芝などから、実に多量に発生していることです。
水道水や大気中にも多く、私たちは一週間にキャッシュカード一枚分、約5グラムのプラスチックを
摂取しているそうです。
また、プラスチック自体有害な添加物を含んでいて、しかも、有害物質を吸着させる性質が
あるので、とても危険な物質だということです。
そして今、プラスチック汚染の被害は甚大でもう取り返しがつかないくらいです。
なのに、日本のプラスチックの認識は甘く、完全に世界の取り組みから遅れています。
でも、やっと「レジ袋有料化」という一歩を踏み出しましたので、
これを機に大きな一歩につながっていけばいいなと思いました。
●2020年6月 <コロナ、恐れるに足りず>
みなさま、こんにちは。
やっと新型コロナウィルスの緊急非常事態宣言が25日に解除されましたね。
宣言下の49日を越えて、私は何だか時代が新しいステージに入ったような気がします。
感染力の強いウイルスの発生は経済優先で環境破壊し、生態系を乱し、
ウイルスの生息地を荒らした結果という説がありますが、私もそのように思います。
人はあまりにも自然を痛め続けてきたからです。
こんなに素晴らしい地球という星に住んでいるのに。
今は清涼な空気、清らかな水が溢れている気持ちのよい美しい場所がほとんどありません。
海はプラスチックのスープですし。
私たちはこんな地球を汚すような暮らしをやめ、もっともっとつつましく生きる必要がありそうです。
そして、国・行政に対しては個人の安心や幸福を第一に考えてもらい、
感染症対策をしっかりし、福祉に力を注いでくれるように、声をだし、行動していかなければと思います。
そうすれば、もし感染しても何の心配もなく、療養がしっかりできますし、
二波も三波も恐れるに足りずということになるでしょうね。
●2020年5月 <自粛に違和感>
みなさま、こんにちは。
新型コロナウィルスの緊急非常事態宣言がまたひと月延びましたね。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
じっくり今の事態について、情報交換したいですね。
私は家にいる時間が珍しく長くなり、どんどんやるべきこと、やりたいことが見えてきて、
忙しくしております。
すみずみの掃除、大物の洗濯、溢れる物の片付け、用具や衣類や
庭の手入れなどなど、家事って、際限なくありますね。
今までの手抜きの付けが溜まっているのがよくわかり、恥ずかしくなりました。
手作りのシンプルな暮らしをめざしているのですが、なかなかできていませんね。
読みたい本もどんどん増えています。最近、目が疲れやすく読める量が
減ってきていますので、なおさら増え続けています。
描きたい絵や作りたい作品のイメージも沸いてきて、溜まってきています。
あとひと月で、コロナも私の用事も少し落ち着くでしょうか。
ところで、みなさんは「自粛」という言葉をどう思われますか。
私はこの言葉にとても違和感があり、苦手です。
今まで、私たちの命、人権を全く大切にしてこなかった政府・行政が
急に、「あなたの命、まわりの人の命が大切です。自粛してください。」って言っても、
空々しく思います。
自粛と言っておけば、自粛しなかった者が悪い。行政の感染症対策の不備の責任転換。
ここかしこ、みんな挙って、自粛、自粛。
「自」粛なのに、三蜜ではないのに、外で楽しく遊んでいる人にまで、自粛しろと言う。
みんなが観に来るからと、美しい花を切ってまで自粛。
果ては、「自粛警官」まで登場。ここまでくれば、自粛の叫び過ぎ弊害は明らかですね。
それに比べ、スウェーデンのなんとスマートなこと。
「三蜜に気をつけてくださいね。」というだけで、後は個人の判断に任せる。
三蜜にならないところは多くがそのまま営業という姿勢。
いろんな人の心理的・経済的打撃が少ない。なにより、個人の主体性が尊重されている。
世界中、みんな挙って自粛の中、スウェーデンという国があって、私は救われた感じです。
そして、私はちと反抗して、三蜜を避け、自粛警官に見つからないように、
いろいろ隠密行動をして楽しんでいるわけです。
●2020年 4月 <世界はひとつ≫
みなさま、こんにちは。
㈣月は楽しいスタートの時期ですが、三月から新型コロナウィルスの猛威が続き、
晴れ晴れした気持ちのスタートとはなりにくいですね。
でも、どうにか子どもたちの笑顔は続いてほしい。
大人たちは今の文化や国家、自治体のあり方を厳しく問い直す必要がありそうですね。
今は悲しい事が多い日々ですが、
でもその中に気づかされ、元気づけられることも多くあることに驚かされます。
まず、ウイルスの広がり方をみていると、
本当に「世界はひとつ」ということが実感として感じられます。
国、民族に拘っている時代ではないですね。
オゾン層も少し持ち直しているようですし、PM2.5も少なくなりました。
プラスチックの消費量も減ったでしょうか。
また、今回の外出自粛で、経済的に大変になった方も多くいらっしゃいますので、
不謹慎かもしれませんが、なんだか経済経済で回っている日本が
少しリセットされたようで、ほっとする面もあります。
スペインがベーシックインカムに踏み切ったように、日本も細々したわかりにくい経済支援より、
BIを求める人が増えそうです。
卑近な例ですが、家の近くの土手は子どもたちの遊ぶ声や
三々五々散歩する人たちが普段より多くのんびりムードです。
そして、観光地や都心は人が少なく、静かで本来のよさを取り戻しています。
奈良の當麻寺や達磨寺はお寺の方にたっぷり解説していただけましたし、
京都の普段予約の取れないお料理屋さんもすんなり入れ、
京のおもてなしを体験できました。
東京の六本木・麻布のすてきなお店もゆっくりお買い物ができます。
いつも、深夜帰宅の息子もテレワークで家でゆったり。
学校も仕事もいろんなところがお休みで、一息ついている方も多そう。
医療従事者の方々や感染予防に心を砕いていらしゃる方々に感謝しつつ、
私自身の生き方、これからの国のあり方、民主主義のあり方に
じっくり思いを馳せたいと思います。
●2020年3月 <マクロビと免疫力>
みなさま、こんにちは。
三月、春ですね。
例年でしたら、何だか心浮きたつ季節ですよね。
でも、今年は新型コロナウィルスに関して、政府の小中学校休校措置などで、
上から突然指示を下ろしてくるやり方を見ていますと、心が重いです。
これが民主主義国家のやることですか。
どうして、地方自治体が、各学校が自主的な判断をしないのですか。
すぐ、国の方針に従う風潮が怖いです。
しかし、そんな政府に振り回されないで、私たちは平常心を保ちましょう。
そして、これを気づきのよい機会にできればいいなと思います。
私の場合、最近外泊が重なり、食生活も乱れがちになっていますので、
ウィルスに負けない免疫力をつけるため、マクロビオティックの基本にもどろうと思いました。
身土不二、一物全体、食物陰陽、一汁一菜、少食、よく噛むことという桜沢如一の食養の教えは
みごとに病気に打ち勝つ力を与えてくれます。
食養は体温を上げ、免疫力をつけてくれますので、そこに筋力を付ければ、鬼に金棒。
わかっていても、なかなか守れないことをウィルス対策を好機に
一歩前進させてみたいと思うこの頃です。
●2020年2月 <治水と利水>
暖かい暖かい1月でしたね。
グレタさんのように温暖化現象がとても気になります。
最近、利水と治水それぞれについてお話しをお聞きする機会がありました。
利水については水道法改正の内容を
アジア太平洋資料センターの内田聖子さんにお聞きしました。
改正後の今は水道の運営権まで民間に渡すコンセッション方式という
かなり問題のあるやり方が広まる危険があるようです。
世界に誇れる安全・安心の日本の水道がどうしてこんなことになったのでしょう。
内田さんによりますと、国は民営化して水企業を育て、
途上国に輸出してその利益を狙っているそうです。
水は命と直結していますから、利益優先の民営化はとてもこわいですね。
もうひとつは、治水について。
こちらは私がかかわっている「戦争はいやだ!市川市民の会」で出会った
素晴しい市民活動家であり、研究者でもある愛国学園大学の梶原健嗣さんです。
90分間わかり易くインパクトのある資料をたっぷり使って、
治水事業のおかしさ、スーパー堤防の矛盾をみごとに暴いてくださいました。
行政は利水も治水もかなり杜撰な計画を立てています。
私たちがとにかく水についての学習会を持ち、
みんなで取り組んでいかないと、大変なことになるなと思いました。
●2020年1月 <お能に敬嘆>
明けましておめでとうございます。
平和で喜びに満ちた年となりますように。
政治の貧困が私たちの悲しみを増やしている昨今。
気候変動への取り組みの遅れ、種子法の廃止、水道法の改(正)、プラスチックの海洋汚染、
ゲノム編集食品の流布、軍事費増強などなど、心を痛める事が多いですね。
でも、どんなことがあっても、あきらめず、あせらず、
今年も一歩一歩よい方に歩みを進めていきたいと思います。
ところで、昨年もいい出会いがたくさんありましたが、
お能に出会えたことはとてもうれしいことでした。
まだ、全く何もわかりませんが、とにかく私の全身全霊が魅了されてしまいました。
鼓の音を聞くだけで涙がとめどなく流れ、謡の言葉、舞の仕草、能面の表情に敬嘆。
このような世界、人のあり方を問う日本の伝統文化を
もっと早くに学びたかったと切に思ったことでした。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。
●2020年1月 <塩の常識・非常識>
みなさん、こんにちは。
暖かい12月ですね。
庭のセージがまだ美しい紫の花を咲かせています。
さて、毎月、第3木曜日にやっています「健康ひろば」で、
先日は「塩について」話し合いました。
塩は高血圧の方にとって、常識として控えるべきもの、悪いものになっているようです。
御味御汁やお漬物など控えていらっしゃるの方をよく見かけます。
でも、マクロビオティックではごま塩をかけてご飯をいただきますし、
御味御汁やお漬物は定番です。
それに、体質にも因りますが、おかずも比較的塩気のあるものが多いです。
「塩ぬけ」を心配することがあっても、減塩を気にすることはありません。
その一般の常識と違うことが気になっていましたので、少し調べてみました。
まず、塩といっても様々で、製造法、成分、効能がずいぶん違います。
工場で作られる化学塩、岩塩、再生自然塩、自然塩などいろいろ種類がありますが、
海水から取り、天日乾燥で造られたものが、一番よいようです。
生命は海から産まれましたが、海水には100種類以上のミネラルが入っています。
ですから、自然塩には生命維持、体液調節機能、排毒・殺菌作用、神経伝達などの
などの多くの効能があります。
それに、何と言っても、美味しいですよね。旨味の大元です。
日本は長く専売制でしたので、1971年には塩田も禁止されていました。
1997年塩の製造が100年ぶりに自由化された時、
喜び勇んで自然塩作りをはじめたのは村上譲顕さん(後、海の精代表)です。
20年以上前のことですが、村上さんの大島での塩田を橋本宙八さんのご案内で見せていただき、
村上さんのお人柄と塩作りの情熱と乾燥法に甚だ感動したことを思い出しました。
因みに、高血圧の原因を塩だと断定したアメリカの研究者の説は
今は否定されているようです。
実際、減塩運動が起こってからも、患者はどんどん増えています。
有り難い自然塩の効能。
入浴、うがい、歯磨き、マッサージにもしっかり使っていきたいと思いました。
●2019年11月 <グリホサート>
みなさん、こんにちは。
この頃、気持ちのよいお天気が続きますね。
台風や雨の多い10月でしたので、なおさら太陽の恵みにほっこり。
畳を干したり、お布団干したり、お芋を干したり、衣替えしたり、家事が捗ります。
さて、最近とても怖いデーターを見ました。
民間の食品分析センターが調べた「食パンのグリホサート残留調査」です。
グリホサートというのはモンサント社が開発した除草剤で、
現在、最も多く使われている農薬です。
ほとんどの市販のパンは輸入小麦を使っているのですが、
その調査によると、多くのパンからグリホサートが検出されています。
アメリカではグリホサートで癌になったとして、11,000件の裁判が申立られています。
また、発達障害の原因の一つとも言われています。
ですから、EUでは使用禁止(または制限)になっています。
中国では最近、残留農薬基準を0.2ppmまで厳しくしました。
日本政府(農水省)は10年以上前から、輸入小麦に残留していることを知りながら、
調査してきませんでした。
そして、一年前こっそりと残留基準値を30ppmまで上げています。
なんということでしょう。直接いのちに関わる事なのに。
私たちはこれを静観するわけにいきませんね。
行動する消費者、市民でありたいと切に思います。
●2019年10月 <ゲノム編集食品>
みなさん、こんにちは。
この頃、、秋の雲の美しい日が続いていますね。
夜も静かで、活字中毒の私はますます本にのめり込んで秋を堪能しています。
さて、この秋から遂に米国からのゲノム編集された大豆、ナタネが出回り始めましたね。
ゲノム編集は遺伝子組み換えとは別の、遺伝子を切断する操作のことで、
政府は「表示義務なし」としています。
でも、遺伝子を切断する際、周りの遺伝子を傷つけますし、遺伝子同士のコミュニケーションも
壊してしまいますので、遺伝子組み換え食品と同じように、
いろいろな副作用が心配されています。
それに、ゲノム編集のものは遺伝子組み換えでない豆腐、納豆、醤油、味噌などとしても
販売されるので、避ける ことがとても難しい状況になっています。
日本消費者連盟や生協などが署名集めや学習会などに取り組んでいますので、
遺伝子組み換え表示制度を実現させた時のように、
また、私たちは共に「表示の義務化」やゲノム編集の規制を要求してたちはいけたらいいなと思います。
●2019年9月 <シュタイナー教育 100周年>
みなさん、こんにちは。
少し陽射しがゆるんできましたね。今年の夏はいかがお過ごしでしたか。
私はいつにも増して、よく出歩きました。
その中で気づいたことは、緑の中に身を置いたとき、
体全体が即喜んでいるのがわかったことです。
日常のコンクリートの中の不自然な環境を痛感しました。
やはり、林住期? 体が田舎暮らしにあこがれています。
ところで、今年はシュタイナー教育が始まって、100年目です。
100周年のイベントが世界各地で組まれていて、
私もいろいろ楽しませていただいています。
渋谷であった「世界がかわる学び」では、ホリスティック教育協会でずっとご一緒の
吉田敦彦さんと永田佳之さんの対談がありました。
「存在を育む学びー持続可能な社会と教育の未来」というテーマだったのですが、
シュタイナー教育の先見性を再確認しました。
シュタイナー学校はすでに100年前、現代社会に一番大切なESD(持続可能な教育)を
ごくごく自然に実践しているのですね。
一般の公立学校が足搔いて足搔いてESDに到達しようとしているのと、
なんという違いでしょう。
偶然?とは言え、この教育思想に出会えたことは
日常的なこともすべてについて、しみじみよかった思います。
出合いを作ってくださった子安美知子さんに感謝しても感謝しきれません。
●2019年7月・8月 <宗教都市 天理>
みなさん、こんにちは。
しとしとやさしい雨が紫陽花をあでやかに染め、
何処に行っても紫陽花が緑に映えて美しく咲きほこっていますね。
先日、ホリスティック教育ケア学会が天理大学でありました。
若手研究者のシュタイナー研究の発表も三本もあり、うれしい集まりでした。
それに、天理の街もたっぷり味わってきました。
日本建築のいくつもの気品のある建物が調和し、落ち着いて並んでいる様はまさに圧巻でした。
駅から教会本部へ続く商店街も一味も二味も違います。和装小物の店が多くありますし、
「店はお客さまのためにある」と看板を掲げているところもあり、
経済優先の世知辛い世の中とは違い、ゆったりしていて懐かしい気がしました。
天理教の神殿では運のいい事に研修生の方とめぐり逢い、案内していただきました。
質問攻めの私に教祖中山みきさんの生き方のことや、祈り方、手の身振り、ご自分のことなど
いろいろこころよく教えていただき、豊かな学びの時間でした。
また、道中であった人に誘われて、一緒に「ロシアの高齢者」という講演会にいったり、
話し好きなタクシー運転手さんと出会ったり、親切にも大学まで送ってくださる人がいたりと、
理念を大切にしている美しい宗教都市天理のこころ踊る旅でした。
●2019年6月 <座禅断食>
風薫る美しい五月の松本で、
はじめての「座禅断食」なるものに参加してきました。
ずっと、断食を体験したいと思っていて、やっと実現した次第です。
断食は想像以上に素晴らしく、発見もいろいろありました。
まず、3日半、水分と塩だけで過ごしたのですが、どうしたわけか空腹は全く感じず、
とてもさわやかで気持ちよく過ごすことができました。
しばらく食べなくても大丈夫、いや食べない方がいいという大発見。
それから、明けの食事後、説明を受けた通りからだが反応して、
まさしく90分以内に、宿便が出るという不思議さに圧倒されました。
しかも、老いも若きも、健康な人も病気の人も、私のようなへそ曲がりも、
みんなが同じようにからだが反応して、見事に宿便がでることにもひどく感動しました。
からだがよくなろうとして、ただただ正直に素直な動きをしてくれていることがとても愛おしいです。
そんな人のからだの本来持っている力を引き出す断食、
素晴しいの一言に尽きるというのが、初体験の感想です。
●2019年5月 <ヨーゼフ・ボイス>
先ほど、長野から戻ってきました。
長野は桜、八重桜、桃、木瓜、ハナミズキ、レンギョウ、芝桜、水仙などなど。
どこに行っても、溢れんばかりに花たちが咲き乱れ、彩り圧巻でした。
何という美しい四月でしょう。
私はその美しい長野の思い出に、沙羅双樹の苗木を買ってきたことでした。
さて、今月はヨーゼフ・ボイスのことについてです。
先日、空想芸術商会での「ボイスの社会造形とシュタイナーの社会芸術」の講座に行ってきました。
ボイスは気になっていたのですが、ずっとそのままになっていましたので、よい機会でした。
講座に先立ち、映画 『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』も見てきました。
ボイスの管理社会批判、貨幣経済批判、アートマーケット批判などがよく伝わり、
予想通り、素晴らしい映画でした。
でも、ボイスの思想背景などわからない事も多く、パンフレットの解説や講座の松本夏樹さんのお話しで
たくさん補っていただき、ますますボイスの生き方に感銘を受けた次第です。
ボイスのやり遂げた仕事はバンクシーなどに受け継がれていますが、
もっと多くの人に知っていただけたらいいな、と思いました。
ボイスの講座はまたありますので、興味のある方はどうぞご連絡ください。
●2019年4月 <内田義彦>
もう四月ですね。四月というのは何だか新しいことが始まりそうな予感がしてワクワクします。
私はとっくに退職していますのに、どうしてか、まだこんな四月の気分なのです。
先日「生きることは学ぶことー内田義彦 没30年」という集会に行ってきました。
みなさん、内田義彦をご存知ですか?
私は最近「学芸研究室」で教えていただくまで、全く知りませんでした。
「学芸研究室」というのは内田義彦の生前の家で、今はシュタイナーの学びの場となっています。
宇野重吉、木下順二、野間宏などが集い、語り合ったその書斎で私たちは学ばせていただいています。
さて、その集会のパネラーは中村桂子、三砂ちづる等という豪華版。
中村は「内田は宝の山」といい、三砂は「雷に打たれたような出会い」と語り、
経済学者で思想家でもある内田の豊かさ、深さ、温かさをみんなで確認したという感じの集まりでした。
私も、内田の本で「人類愛より先に隣人への愛を」や
「およそ思想を持つという事は、被告人の席に自らを置くというほぞを固めなくては出来ぬ仕事である」など、考えさせられる多くの言葉たちと出会いました。
ほんとに「宝の山」。内田義彦という新しい出会いに感謝。
きっと、これからもまだまだ私の知らないすてきな人たちに出会えることでしょう。
やっぱり、新年度というのはいいですね。
●2019年3月 <奄美大島>
もう、春ですね。朝、部屋に差し込む光が春の訪れをやさしく教えてくれました。
2月上旬、桜満開で気温24度の奄美大島から戻りましたら、東京は雪。
しばらく、寒さが続くのかしらと思いましたが、雪がウソのように、水もすっかり温みましたね。
奄美の旅は田中一村の絵に象徴されるように、
自然の生命力と生命の背後にある祈りに出会う旅でした。
金作原の原生林でみた植物の力強い美しさは生きることを後押ししてくれます。
また、大島紬の作業現場では紬の緻密で膨大な作業内容に、茫然としてしまいました。
着物は何という手間暇かけて作られていることでしょう。
私は鶴見和子さんと志村ふくみさんの対談『いのちを纏う』などで、
着物文化にとても魅かれているのですが、着物のすごさをあらためて思いました。
そして、他にも心に残ることがいろいろありました。
でも、やっぱり旅の醍醐味はその地に生きる人たちとの出会いですね。
今回も島唄を唄ってくださって人たち、、伝統食を作ってくださった人たち、
泥染めを教えてくださった人たち、良質の黒糖つくりに励む人たち、
海岸の自然景観や村の文化を守る人たち、声をかけた私たちに庭のみかんくださった人など、
なんとも温かで優しく包み込むような南の島の人たちに何人もお会いすることができ、
うれしいうれしい旅でした。
ただ一つ、気になったのは奄美大島でも自衛隊や基地の増強が図られていることです。
宮古島や石垣島では反対運動がありますが、奄美ではミサイル基地が秘密裏に二か所も進められ、
住民が気付いた時には、かなり工事が進んでいたとのことです。
辺野古埋め立ての件もそうですが、今の政府の方向心配ですね。
●2019年2月 <声のワーク>
梅が開花し始めたでしょうか。寒く、乾燥した日々が続きますね。
みなさまお元気でいらっしゃいますか。
私は先日、2日間まるで、天国に行っていたような日を過ごしました。
今も、体の周りが天国の音楽に包まれているようで、夢みごこちです。
場所は小平市にある「なおび幼稚園」。
広く、大きな木々が点在する園庭。ホールはコルクの床暖房で壁もコルク。
ゆるやかな曲線のコルクの階段とステージ。木のオブジェと植物が置かれたグランドピアノ。
そんな中で、古賀美春さんの「アンカヴァーリング・ザ・ヴォイス」の「声のワーク」がありました。
まず、からだやあごをゆるめるのですが、そのゆるめたからだから出る声のなんと快いこと。
みんなの声がゆるやかに溶けあったり、古賀さんの澄んだ声がそこに重なったり。
ゆったりと、静かな静かな美しい歌声の中に長時間たっぷりと身を浸すことは
それはそれは格別に気持ちのよいことでした。
また、大きな色とりどりの絹の布が上下にふわりと揺れる中、歌声に包まれ、
二人で手を取り合って歩くという場面もあったのですが、それがまた、格別なのです。
赤、青、黄色の絹の波の中に包まれると、不思議なのですが、
私の存在が大いなる力に愛され、祝福されているということが如実に感じられました。
無理なくだされた自然体の声は本当に美しいです。
私のこころやからだが渇望していた美しくやさしい歌声に出会い、
しあわせいっぱい、喜びいっぱいの2日間でした。
●2019年1月 <縄文文化>
明けましておめでとうございます。
平和で喜びに満ちた年となりますように。
昨年は縄文時代に思いを馳せる機会が何度かありました。
まず、春に白神山地に行ったおり、三内丸山遺跡に立ち寄り、自然への智恵に満ちた
縄文の豊かな暮らしを目にしました。
その後、川越の地学散歩では、縄文の海だったところを歩いたり、
縄文の土器を見つけたり、縄文人を身近に感じることができました。
国立博物館の力の入った「縄文展」では、縄文文化の卓越した美しさに圧倒されました。
そして、秋には、あべのハルカスでの岡本太郎の展覧会。
岡本太郎は縄文に魅かれていたせいもあり、
その作品は縄文と同質の伸びやかさやおおらかさ、情熱を感じました。
私は昔から、何だか縄文がとても気になっていたのですが、
それはいのちの原点、生き方の原点がそこにあるからなのかもしれません。
力強いいのちの輝き、いのちと宇宙のつながりがしっかりあった時代ですね。
古いことの中に多くの学びが隠されているようで、
少しずつ学びを進めていきたいと思っています。
それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
●2018年12月 <石けん学習会>
みなさん、こんにちは。
12月ですのに、温かい日が続きますね。
野菜たちがぐんぐん育って、サニーレタスやブロッコリー、小松菜の収穫に忙しいこの頃です。
畑で働いていますと、汗をぐっしょりかきました。季節はいつ?という感じです。
ところで、先日「いのちと水の連続学習会」というのに行ってきました。
石けんについての5回の講座だったのですが、とても収穫の多い講座でした。
まず、小平市は東京都で初めて「地下水条例」と作ったり、
市で「合成洗剤を持ち込まないでください」というキャンペーンをはったり、
とても環境に配慮した先進的な取り組みをしているところですが、その原因が分かりました。
能勢富美子さんら女たちが市役所に押しかけて、石けんの資料を渡し、
ずっと話し合いをつづけてきたのです。素晴らしいですね、女たち。
石けんでクリーニング屋さんをしている白栄舎さんの
「石けんで何でも洗える」というお話しもよかったです。実演で石けんの洗濯力を実感しました。
川崎市民の石けんプラント見学も感動しました。学校や家庭から廃油を集め、石けんを作り、
車を動かすガソリンの代わりにも使っているのですよ。それに、組織改革にも取り組み、
健常者と障がい者を同一賃金にしていました。
日本にもいい取り組みが至る所で行われているのですね。
私は生協に加入した40年前から、石けん生活をしてきました。
学校に勤めていた頃は職場の洗剤を石けんに変えたり、子どもたちや親たちにも伝えてきました。
でも、退職し、しばらく洗剤のことはあまり意識していませんでした。
今回の充実した講座のおかげで革めて、石けんのよさに目覚めた次第です。
目覚めて、周りを見ると、周りは40年前以上に合成洗剤で溢れています。
テレビのCMや広告は合成洗剤ばかりですし、生協に加入している人も合成洗剤を使っていたり、
江戸川区の公共施設も合成洗剤だらけ。
1999年に制定されたPRTR法(化学物質排出把握管理促進法)では、
合成洗剤が「人の健康を損ない、動植物の生息に支障を及ぼす恐れがある物質」
として、指定されています。
ですから、区長も一応、「石けん使用を広めます」と言ってはいるのですが、
なかなか広がってはいないようです。
私たちの力で、小平市みたいに「石けんの家」を江戸川区でも広めたいなと思いました。
●2018年11月 <手しごと>
みなさま、こんにちは。
気持ちのよい秋晴れの日が続きますね。
私はこの頃、昼間はさつまいもや大根、落花生を干したり、お布団を干したり、
お日様の愛を感じながら、ほっこりとしたうれしい日々とを過ごしています。
そして、秋の静かな夜長は、切り絵で「紙仏」を創ったり、金星の糸かけをしたり、針しごとをしたり、
ついつい夜更かし。物作りは楽しくて止められないのが、玉に瑕ですね。
物作りと言えば、みなさん「下町ロケット」をご存知ですか。
私は普段あまりテレビは見ませんが、これは時々観ています。
げんげ工房の物作りとはもちろん雲泥の差ですが、
日本の物作りの現場が精魂傾けて取り組んでいる様子がわかりますし、
弱小企業の経営困難の縮図が、このドラマにあるような気がして、感情移入して観ています。
それに「下町ロケット」の撮影がなんとわが家の前で時々あるのです。
朝早くに30~40人の人がごそごそ動き回り、初めは何事かと驚きました。
阿部寛さんが熱演なさっているところも見ることができましたよ。
映画「男はつらいよ」は家の前が定番のロケ地だったのですが、「下町ロケット」も定番のようです。
そのこともあって、余計、感情移入するのでしょうね。
それにしても、とにかく物作り・手仕事は人を夢中にしますね。
夜更かしせぬよう、体に気をつけて、お互い楽しみましょう。
●2018年10月 <マイクロプラスチック>
みなさま、こんにちは。
急に秋めいてきましたね。爽やかな風が心地よい日々です。
ところで、最近、新聞、雑誌、生協関係などで、プラスチックについての記事が多いですね。
私もとても気になって、いろいろ調べてみたのですが、1868年のセルロイドの発見からの
長年のプラスチックの使用で地球全体の環境が大変なことになっているようです。
みなさんはご存知かもしれませんが、私は驚くことばかりでした。
まず、驚いたのは海はすでにプラスチックのスープになっていて、
海水からの塩はほとんどマイクロプラスチックが含まれているということ。
また、日本周辺の魚の4割が体の中にプラスチックをとりこんでしまっているということでした。
それから、化学繊維の服やプラスチック製品は使っている内に粉塵となり、
そのマイクロプラスチックが大気中にまき散らされていることです。
そして、驚愕したのは、大気中や化繊の洗濯時のマイクロプラスチックが下水に流れ、
まわりまわって、水道水にまで入ってしまっているということでした。
本当にこわいですね。
シュタイナーは早くからプラスチックの危険性に気付き、
「シュタイナーの美しい生活」※にはプラスチックは無用ですが、
兎に角、今、できることからプラスチックの使用を止めたいと思いました。
世界では多くの国が様々なプラスチックの使用制限に取り組んでいます。
「海洋プラスチック憲章」もできました。
でも、悲しいことに日本とアメリカはこれに署名拒否をしています。やれやれ。
プラスチック問題だけ見ても、日本の政治を変える必要性を痛感したことでした。
※『シュタイナーの美しい生活』シュタイナー 風濤社
●2018年9月 <砂浴>
みなさま、こんにちは。
お元気に今夏の猛暑をお過ごしになられましたでしょうか。
私はこの夏、初めての「砂療法(砂浴)」を体験するため、島根県の米子であった
「あなたと健康社」の健康学園に参加をしてきました。
砂は不思議なのですが、体の中の不要な物を取ってくれます。
昔の人はふぐの毒に当たった時、砂の中に一晩中入っていたそうです。
「あなたと健康社」では、これを手当てに使います。舌がん、肺がん、リウマチの方々が
砂浴でよくなったお話しをお聞きしました。
私たちのそばにある自然の物はなんと巧くできていることでしょうね。
感謝しても感謝しきれません。
今回、私の砂浴は、2時間あまりしかできなかったのですが、
それでも反応はいろいろあり、体の調子がわかりおもしろかったです。
特に反応があったのが左膝です。虫に刺されたような痛みがはしったり、かゆくなったりして、
よくないものが出て行っている実感がありました。
それになにより、海岸で砂にすっぽり埋もれて、何時間も、遠い水平線や波形を眺め、
すぐそばに波の音を聞きながら過ごすというのは、なんと気持ちのよいことでしょう。
まるで、地球の体内に抱かれ慈しまれているような安心感、幸福感があり、
悠久の時の中で、今ここにあることの有難さを思いました。
●2018年7月 <ベーシックインカム>
みなさま、こんにちは。
先日、私の関わっている市民グループで「ベーシックインカムってなに?」というテーマで
集まりを持ちました。
みなさんはベーシックインカム(BI)って、ご存知ですか。
BIは「すべての個人に無条件で、働いている人も働いていない人にも、
生存を保障する所得を支給する」という社会政策です。
私は20年ほど前に、この政策を知ってから、BIの実現を切望しています。
BIはシュタイナーのいう「経済の友愛」のまさに顕現化でもあります。
日本は経済格差が進み、貧困層が増えてきて、それが原因の様々な問題がでてきていますね。
生活保護制度が十分に機能せず、支援の必要な人の2割にしか、支給されていないそうです。
BIで生存権が保障されると、今、生き辛いと思っている人の幾人かは救われるかもしれませんね。
最近、BIはダボス会議でも議題にのぼりましたし、
スイスではBIの実施を問う国民投票も行われました。
ご存知のように、フィンランド、カナダなどでは、一部実施されています。
日本でも多くの政党がマニフェストにBIを掲げていますが、どうなることでしょう。
七夕さまにも「ベーシックインカムが実現できますように」とお願いいたしますね。
なお、8月はほぼお休みになります。
9月から、またよろしくお願いいたします。
●2018年6月 <シャンテイクティと遊学舎>
みなさん、こんにちは。
先月、ブラウンズフィールドをご紹介しましたが、
今月もすてきな宿泊・ワークの場所に行きましたので、ご紹介いたします。
そこは長野県安曇野の臼井健二さん、朋子さんのシャンテイクティ。
広い庭はパーマカルチャーの畑で、食事はそこで取れたおいしいお野菜のお料理。
庭の片隅には、とても清らかな湧き水の流れまであります。
「おひさま」というシュタイナーの保育園やシードバンクの建物もあるのですが、
その建物が実に愛らしく、キュートでほんとに魅力的なのです。
朝は朋子さんのヨガ・レッスンもあり、リフレッシュするのに最適のところだと思いました。
シャンテイクティの後は、少し北の美麻村の遊学舎に行きました。
25年程前、子どもたちを連れて、毎年行っていたところです。
その後、火事で焼失してしまい、今は家が2・3軒が建っているだけです。
でも、そこを再建しようという話があり、友人が再建に関わっているので訪ねてみました。
昔は、アース・ギャザリング、いのちの祭り、賢治の学校、山の学校などがあったところなので、
再建できれば、また、元気をいただけるいい場所になることでしょう。
そう云えば、最近、いろんなところで、いい場所が増え、
人々が以前より、動き始めている気がします。
70年・80年代の元気な時代が、また来るかもしれませんね。楽しみです。
●2018年5月 <ブラウンズフィールド>
みなさん、こんにちは。
先日、岡本よりたかさんの農業講座で、ブラウンズフィールドに行ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、マクロビオティック料理家の中島デコさんのお住まいです。
大きい大きい木々に囲まれた広い土地。点在する個性的な家。
家の庭の前には畑と田んぼが広がり、とても気持ちのよいところでした。
そこで一日目はパーマカルチャーの畑作りをしました。
風水を考えて畝を作り、真ん中には円形の花壇。雑草は残すものと、刈るものを区別しました。
よりたかさんや参加者の方々の草への愛が満ちていて、心躍る作業でした。
夕食は火を起こしてナンをカマドで焼きました。デザートの黒米のおいしかったこと!
この合宿はお料理の学びも大きくおもしろいです。
泊まった所は築250年の古民家。
その夜は大嵐が来ていたのですが、びくともせず、
かえって家に抱かれている安心感がありました。
そして、その嵐の夜、デコさんが長女の方の赤ちゃんを取り上げ、月読ちゃんが無事誕生しました。
その日はなんとデコさんが長女を産んだ日だそうです。
嵐の残る朝、散歩に出ると、大きな大きな木々たち、草たち、ブラウンズフィールド全体が
祝福の歌を歌っているようでした。
畑にいのちを吹き込むよりたかさん、一人でいのちに立ち向かうデコさん。
いのちへの気づきをいただいたすばらしい合宿でした。感謝!
●2018年4月 < 輸入食品のこと >
みなさん、こんにちは。
今年は、春が足早にやってきて、驚きますね。
あわてて、桜を見に行ってきました。
げんげ工房の前のジューンベリーも6月でもないのに、もう花が咲いています。
温暖化の影響、ちょっと怖いです。
もう一つ、最近聞いた怖~い話。
先日、横浜港のテント倉庫に「潜入」して、輸入食材の保管状況を見てきました。
少し前、輸入食材は「野ざらし」ということを聞いていたのですが、
今は見学者が増えてきたので、テントの中に入れてあります。
でも、状況は野ざらしと五十歩百歩。
悪臭たちこめる冷暖房設備のないテントの中で、
売れるまで何年もほっぽりぱなし。
これは、 かなり強力な薬を使ってあることが明々白々ですね。
この塩蔵野菜のお値段はなんと国産品の三十分の一。
外食産業やコンビニ弁当などにもこの野菜が使われています。
案内してくださった港湾労働組合の奥村芳明さんのお話しでは、
食を輸入に頼り、添加物を多く取っている日本人の死体は腐りにくいそうです。
葬儀屋さんはドライアイスの使用量が減ったといいますし、
ニュージーランドの地震の時も日本人の片付けは後でもよいと言われたそうです。
食品添加物の影響、かなり怖~いです。
●2018.3月 <種子法廃止について>
みなさん、春がきましたね。いかがお過ごしですか。
3月を色に例えれば、ひな祭りの桃の花の桃色でしょうか。
この淡い色を見るだけで、なんだかうれしいです。
さて、今回は種について、少し書かせていただきます。
この間(かん)、ずっと平和な暮らしを脅かすような法案(秘密保護法・安全保障関連法など)が
国会を通っていますね。
そして、さらに食の根本を揺るがす「種子法廃止」もするりと国会を通ったようです。
それで、この3月末に「種子法」が廃止されることになり、
多くの大変な問題が出てくるということです。
みなさん、ご存知でしたか。
私は教えてもらったばかりで、びっくりしています。
日本は江戸時代、世界に先駆け「種屋」をつくり、農家も種の保存、改良をすすめてきました。
そのおかげで大根だけでも110種類という豊な食の文化を作り上げてきました。
でも、これからは、「種子法」廃止で、公的な支えが無くなり、種の育成の技術もなくなる可能性が
でてきました。種の保護が取れると、種子は高くなり、多様性も失われます。
今でもかなり大企業の遺伝子組み換え種子やF1種子が幅を利かせていますが、
これがますますひどくなります。
農家の人たちは在来種や固定種が手に入りにくくなり、種が悪く、高くなります。
私たちも良い種子の食物が食べにくくなりますね。困ったことです。
でも、まだ大丈夫。心ある人たちが、早速種子を守る事や、新しい法を作ろうと動いてくれてます。
ほんとに有り難いですね。
どうぞ、種子の世界にも春が来ますように。
●2018年2月 ≪砂糖について≫
この間は思わぬ大雪に、旅に出ずとも、たっぷり「雪国」を楽しみました。
みなさま、この頃の寒波の中、お元気でお過ごしでしょうか。
先日NHKのためしてガッテンを見ていましたら、「茶色の砂糖にこだわっている人が多くいますが、
白砂糖と茶色の砂糖の栄養の違いは殆どありません」ということを言っていました。
あれ?たしかに精白された白砂糖をもう少し煮詰め、茶色にしたもの(三温糖など)もありますが、
精白されず、ミネラルが多く含まれている茶色の砂糖がいろいろあるのに、
このまとめ方はおかしいなと思いました。
精白しているか、していないかは栄養的に大きな違いがあると思います。健康情報番組でしたら、
そのことに言及しないのは片寄りですね。
新聞を読みながら、テレビを見ていましたので、後でフォローされていたかもしれませんが、
この番組はあれ?と思うことが時々あり、気になります。
昨年11月に、アメリカの砂糖業界が砂糖の有害性を指摘した研究を50年間隠していたことが
話題になりましたが、それとの関連を感じてしまいました。
私など情報が多すぎ、個人ではなかなか整理できず、ついマスメディアに頼ってしまいますので、
情報に片寄りがあるのはとっても怖いです。
●2018年1月 <1968年に学ぶ>
明けましておめでとうございます。
平和で幸せに満ちた年になりますように。
昨年、「1968年 無数の問いの噴出の時代」(佐倉・歴史民俗博物館)の展示を観てきました。
資料がよく整理されていて、映像も多く、昔の熱い時代がまざまざと甦りました。
ところで、よく話題になることですが、あの時代の問いは今に生きているのでしょうか。
歴史の記憶は糧になっているのでしょうか。
先般知ったのですが、イタリアの精神病院を無くした動き、「自由は治療だ」を合言葉に、
「不可能を可能にしてみせた」人々の動き。それは、60年代に欧州の学生たちが問いつづけ、
求めつづけた脱権力、脱体制を実現させたものだそうです。
その立役者のフランコ・バザーリアは言います。
「理性の悲観主義に対して、実践の楽観主義を!」と。
確かに、現場の変化は私たち一人ひとりの実践からしか生まれませんね。
年の初めにあたり、「実践の楽観主義」で世の矛盾と根気よく取り組んでいる人々に学び、
私も行動的でありたいと思いました。最近内向きな私自身に反省をこめて・・・
それでは、みなさん今年もどうぞよろしくお願いいたします。
●2017年12月 <植物の力>
家の前の土手の草たちが、緑から茶色に変わってきています。
今は丁度、半々ぐらい。もうすぐ、すべて茶色、冬の色になります。
季節で植物の色が変化するということが、しみじみうれしいこの頃です。
先日、「花の幾何まんだら―花から受け取る形と美とエナジー」という
ドイツからいらした石川華代さんのワークを受けました。
図形というものは自然の中からでてきたもので、
花の中に幾何を見つけることができるとのことでした。
今回の題材は「ベツレヘムの星(オオアマナ)」。
その花の大小3つずつの花弁を円や三角形、六角形から作図するのですが、
これが実に美しい形なのです。
更に、そこに彩色するともう得も言われぬ美しさです。
植物は何か不思議な力を持っていますね。
今咲きほこっているコスモスも花芯に星形が集まっていて、
まさしく、コスモス=宇宙。
花こそ宇宙、無限の宇宙のかけらが私たちのそばにいてくれるのですね。
私たちの周りの植物たちの佇まいには、
季節以外にも教わる事がいろいろあり、本当に驚くことばかりです。
●2017年11月 <オープンダイアローグ>
秋咲きのセージが今年もみごとに、うす紫の花を楽しませてくれています。
庭の片隅でも花があるのとないのとは大違い。花の力は大きいですね。
ところで、先日、フィンランドで始まった「オープンダイアローグ」という心の病に効果を上げている手法についてお話を聞きに行ってきました。東京大学の安田講堂の美しい大講堂は主催者の人がおっしゃっていたように48年前の安田講堂占拠を思わせるような変革の情熱で溢れかえっていました。その日の情熱は日本の精神医療を変えたいという千人を超える人たちの熱い熱い思いでした。
「オープンダイアローグ」はさすが人権の国と思える当事者や周りの人を徹底的に大切にする素晴らしい試みでした。必要な人員を揃え、時間・場所を作り、患者と医者ではなく、個人と個人として、すべて話し合いで進めるというものです。とても基本的で安心感のある方法ですので、これからいろんな場で広がればいいなと思いました。
もう一つは、そこで頂いたちらしで、映画『精神病院のない社会』を知り、虎ノ門ホールに観に行ってきました。ここも千人を超える大きな集まりで、世界から30年は遅れているといわれている日本の精神医療を変えていく動きが力強く始まっているのを感じました。
特にうれしかったのは、面白い人たちに出合えたことです。
アルコール依存症の振りをして精神病院に入り、そこの非人道的なやり方をルポした大熊一夫さん。
人は集まると発電機。集まると元気がでるなど、励まし上手な「日本障害者協会」の藤井克徳さん。
市川市で患者支援組織「しっぽふぁーれ」を作っている精神科医の伊藤順一郎さんなど。
精神科医と言えば、老人党をつくった、なだいなださんを思い出しますが、みなさん彼のように温かくて、
知的で、ユーモアのあるとっても魅力的な人たちでした。
人という不思議な生き物の心に真摯に向き合っていると、こんなすてきな人になるのでしょうかね。
また、この集まりではバザーリアの「自由こそ治療だ」というすてきな言葉とも出会えました。
日本の拘束されている30万人の方のためにも精神医療がよくなることを切望します
●2017年10月 <種について>
寝ていると虫の音。秋の夜長の静かな季節がまた廻ってきましたね。
積ん読の本の山が少し低くなりそうでうれしいです。
ところで先日、「種」についてのお話しを聞く機会がありました。
驚くことがたくさんありましたが、今出回っている種は殆どF1種(1代交配種で種取りできない)で
農家は毎年種を買い、その種はほとんど大企業に独占されているようです。
固定種(種取りできる種)の種を探すのが大変だなと思っていましたが、
古来種(固定種・在来種)がどんどん無くなり、こんなに危機的状況にあるとは思いもしませんでした。
本来の美味しい野菜が消え、お店に並んでいるのはF1の「野菜もどき」だけ。
おまけに、日本では有機野菜の表示がされていても、
F1種が使われていることがあると知り、びっくり。
種が変わればそれをいただく私たちの命まで変わります。
F1種作りに利用されているみつばちたちには不妊症の女王蜂が現れているそうです。
これは私たちへの警告。こわいですね。
でも、遺伝子組み換え食品の問題を調べていた時もそうでしたが、
問題の深さに落胆する以上に、それに取り組む人たちの素晴らしい姿に出合い、感動します。
種問題もまさに然り。
固定種の種しか扱わない野口種苗研究所の野口勲さん、
種の保存や種の交換会をやっている安曇野のシャンティクティさん、
無肥料で、自家採種の岡本よりたかさん、
赤字覚悟で新宿・伊勢丹に古来種野菜のコーナーを出す高橋一也さんなど
様々な方々の情熱的な活動があり、F1種に席巻されている日本にも希望を感じます。
私も手に入れた固定種の野菜を大事に種取りして、
細々ですが、つないでいきたいなと思いました。
●2017年9月 <発芽酵素玄米>
みなさん、主食は何をどのように召し上がっていらっしゃいますか。
私は最近まで、玄米を水に浸し発芽させてから、土鍋で炊いていました。
でも、何人かの方から、酵素玄米の方が消化がよいとお聞きし、
先日、川越の「太陽の家」へ「長岡式酵素玄米」の講習を受けに行ってきました。
私は40年ほど前、マクロビオティックの料理講習で、玄米の炊き方を学んだのですが、
それとはいろいろ違いがありました。
「太陽の家」の新井郭之さんが丁寧に教えてくださり、発見もいろいろあったのですが、
当然まだ、わからないことだらけです。
そこで、今はとりあえず、発芽酵素玄米用の電気釜を購入し、それで炊いています。
たしかに、土鍋より、ふんわり、もちもちでおいしく、消化も良さそうです。
でも、電気による長時間保温にやはり抵抗がありますので、
電気を使わない何か別のよい炊き方があればいいなと思います。
健康と幸せの大本の素晴らしい玄米ごはんを
多くの方に召し上がっていただきたいと思っていますので、
これからも、よりよい玄米の炊き方を調べていきたいです。
●2017年8月 <子安美知子さんの贈り物>
みなさんご存知だと思いますが、7月2日、子安美知子さんが天に帰られました。
日本のシュタイナー教育・学校の草分けの方で、私の恩師でもありました。
3月の今井重孝さんの講演会では「今、私たちの問題はエゴイズムを克服すること」など、
元気なお話しを聞かせてくださり、クレヨンハウスの懇親会ではシュタイナー学校の
広がりのことや日本の政治のこと、楽しいよもやま話もお聞きすることができました。
6月には新刊『日本のシュタイナー学校が始まった日』をお送りいただいた折、
私も少し書かせていただいたこともあり、自筆の温かいお手紙を添えていただきました。
このようなわけで、まだまだご活躍くださると思っていましたし、
教えていただきたいことが山のようにありましたので、
突然の訃報に接した時は、ただただ無念で仕方ありませんでした。
でも、7月30日の早稲田大学での「子安美知子を偲ぶ会」に参加させていただき、
いろんな方のお話しをお聞きしていますと、自分でも驚くほど気持ちの整理がつき、
無念さは無くなり、感謝の気持ちばかりになりました。
最後の最後までエネルギッシュにお仕事をされていたこと、
亡くなる直前「私の体は苦しんでいます。でも私の心は喜びでいっぱいです。」と
仰っていらしたこと、
お連れ合いの方が「よくやったね。立派な人生を送ってきた。」
フミさんが「人間がスキな人でした。」など、多くの方温かい思いが語られ、
「子安美知子の贈り物」の大きさに、感動の渦が広がるすてきな会でした。
感動的な「偲ぶ会」が残された者に力を与えてくれるのですね。
●2017年7月 <ホリスティック教育>
みなさん、「ホリスティック教育」というのをご存知でしょうか。
70年代にカナダのトロント大学のジョン・ミラーさんが始めた、
つながり・つつみこみ・つりあいの三つの"つ"を大切にする教育です。
私はこの教育を学ぶグループ「日本ホリスティック教育協会」に創立以来、関わってきました。
その会はこの度20周年を機に「日本ホリスティック教育/ケア学会」になりました。
下部組織の「東京ホリスティック教育研究会」にも125回ほどかかわってきましたので、
私にとっては大きな大きな一区切りになりました。
その集いが6月に大阪であったのですが、今まで多くの素敵な人たちに出合い、
いろいろ教えて頂いたことを思い出し、何だかとても感慨深いものがありました。
これからは教えて頂いたことを生かし、
げんげ工房を”つながり・つつみこみ・つりあい”をより意識した
楽しい「ホリスティックな学びの場」になるようにしたいなと思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。
●2017年6月 <人は皆、芸術家>
先月、現代は「知性が麻痺している」というシュタイナーの言葉をご紹介しましたが、では、私たちはどうすればよいのでしょう。
私は「芸術こそ知性を育てる」というシュタイナー教育の真髄を思いました。
人が本当に現在を生き、未来を準備することができるためには、芸術の力をかりて、自分と向き合うことが必要なようです。
「人は皆、芸術家」とヨーゼフ・ボイスは言いますが、何も表現しないとその力は眠ってしまいますね。
私は本の虫で、つい本ばかり読んで過ごしてしまっているのですが、もっと絵を描いたり、楽器を奏でたり、手しごとに励もうと思った次第です。
●2017年5月 <知性の麻痺>
「今日、知的な力は大部分麻痺してしまっています。これこそが社会問題です。」
先日、今井重孝さんの講演会で教えていただいたシュタイナーの言葉です。
知的な力の弱さを感じている私はドキッ。
ドキッっと印象深かったせいか、その後「知性の麻痺」を感じる出来事が
多々シンクロニシティしました。辺野古の美しい海を潰しての軍事基地建設。
野党は森友問題のドタバタに落とし前をつけることもできず、
千葉県の知事選では野党連合が組めず、政権交代は夢の夢。
共謀罪、憲法改正、米艦防護・・・どうなることでしょうね。
私自身を含め「知性の麻痺」をどうにか乗り越えねばと切に思うこの頃です。
●2017年4月 <広がるシュタイナー>
春めき、季節が移り変わるこの時期は、万物は変化(へんげ)し、
良きことに向かう希望を感じさせてくれますね。
最近の出来事で特に希望を感じたのは、 シュタイナーへの関心の広がりを実感したことです。
東京ホリスティック教育研究会(第123回目)で 元エマーソンカレッジの
アンドリュー・ウォルパートさんをお呼びした時、 急な企画に拘わらず、45人の方が来てくださったこと。 また、青山学院大学の今井重孝さんの「シュタイナーの社会論」の講演会には
予想だにしなかった150人もの人が集まり、 『社会問題としての教育問題』が50冊も売れたこと。
そして、げんげ工房の糸かけには、遠く島根県から、 一か月前にシュタイナーに関心をもち、 いろいろ調べているという大学の先生がお見えになりました。
また、親御さんたちのシュタイナー教育を体験させたいという願いで、
いよいよ「シュタイナー子どもクラス」もスタートしました。
社会は問題山積。
でも、水面下で精神の自由・法の平等・経済の友愛へと
シフトしつつあるように思える春このごろです。
●2017年3月 <牧野 富太郎>
春の光がそこまで来ていますね。
春という季節が間違いなく、また廻ってくるという
ありがたさや喜びを感じます。
家から散歩にでると、近くに小岩菖蒲園があり、
そこに「ムジナモ発見の地」という碑があります。
ムジナモは1890年、若き牧野富太郎が発見し、
今は絶滅危惧種になっています。
絶滅危惧種というだけで、私は親近感を覚えるのですが、
牧野富太郎も「絶滅危惧種」です。
小学校中退で、すべて独学。
私財を投げ打って研究に打ち込み、地位や名誉、金銭に興味なし。
東大植物教室の長年のパワハラにもめげず、
ただただ、植物への愛に生きた情熱の人。
今の偏狭な日本社会では、即刻つぶされていたかもしれませんね。
早春の草木を見ながら、富太郎の生き方を思って、
ほっこり人間っていいな、植物っていいなと思うのです。
●2017年2月 <金星の糸かけ>
みなさま、いかがお過ごしですか。
1月は宵の明星があでやかに輝いていましたね。
私は最近、金星の糸かけの方法を調べていて、
金星や惑星のこと、宇宙のことに興味を持ちました。
プラネタリウムに行ったり、 NASAの地球外生命体探査に加わった佐治晴夫さんの本を
いろいろ読んだりしています。
138億年前、僅かなゆらぎから誕生した宇宙。
この宇宙のことを知れば知るほど、不思議さ、秩序性、美しさに
全身全霊、圧倒されてしまいます。
金星の糸かけの調べもすすみ、5パターン作ってみましたので、
興味のある方はどうぞ糸を掛けにいらしてください。
●2017年1月 <初日の出>
明けましておめでとうございます。
みなさま、幸せと愛に満ちた年になりますように。
元日の朝、家の前に60~70人の人集り。
ここに30年近く住んでいても、
お正月はいつも大阪の実家や長野、旅行先などで過ごし、
東京で過ごすことはほとんどありません。
それで、全く知らなかったのですが、
ここは初日の出を見ることができる場所だったのです。
それはうれしい発見でした。
でも、ちょっと考えさせられる事でもありました。
私は身近なこと、足元のことをほとんど知らないと気づかされたのです。
今まで、出歩きすぎです。
今年はじっくりこの地に立ち、
身近なところからしっかり向き合っていこうと思ったことでした。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
●2016.12月 <最近の若者>
思いがけない雪もふり、寒さも本格的になってきましたね。
みなさま、お元気にお過ごしですか。
私は最近、立て続けに若い人たちのドキュメンタリー映画を観ました。
一つ目はアメリカの元兵士の若者たちなどが貧困層の多い荒れた都市で
空き地を耕し、野菜を作り、つながりを広げていくという
『都市を耕す エディブルシティ』です。
サンフランシスコにはこのようなファームが100あまりもあり、
農業に興味を持つ若者が多く、戦争につながるような暮らしを
見直しているようです。
もう一つは、安保法制に異議申し立てをするために結成した
学生たちの集まり「シールズ」の『わたしの自由について』。
個人として立ち、仲間を募り、社会運動を始めてしまう
なんと気持ちのよい若者たちでしょう。
トランプさんの当選など、世の中、一見よくないことが
増えているようですが、
若者の動きに大きな希望を感じました。
●2016.11月 <遺伝子組み換え作物>
もうすぐ、立冬ですね。
みなさま、いかがお過ごしですか。
私は秋に十分触れないまま、冬を迎えてしまいそうです。
さて、先日の「健康ひろば」では 遺伝子組み換え(GM)の問題と取り組みました。
天笠啓祐さんや河田昌東さんの遺伝子組み換えの講演会に行ったり、
映画『遺伝子組み換えルーレット』を観たり、様々な本を読んだりしました。
調べていると「食から世界が見える」ことを実感します。
今、TPP(環太平洋連携協定)をアベ政権がごり押しをしている理由もよくわかり、
多国籍企業との闇のつながりも見えてきます。
でも、うれしいのはそれと闘う人たちがなんとも逞しく、自由であることです。
アメリカのサンダースさんはじめ、GM実験で警鐘を鳴らしたセリニーニさん、
モンサント社を告発したフランスのジャーナリストのマリー・モニクさん。
世界はなんとおもしろいのでしょう。
● 2016・10月 <電力の自由化>
みなさん、電気はどこから買っていらっしゃいますか?
私は残念ながら、まだ、東京電力です。
変えるとスマートメーターを付けることになると聞き、 二の足を踏んでしまっています。
先日、「電力自由化」の話しを聞きに行ってきました。
でもまだ、スマートメーターのことや どこから買うのがいいのかよくわかりませんでした。
よくわかったことは、日本は世界一高い電気料金で、自由化も遅れている、 原発依存など、
政府と大手電力会社が人々の思いを無視し、 勝手放題をやっているということでした。
私たちの行動で、どうにかしたいですね。
今月もまた、よろしくお願いいたします。
●2016・9月 <夏の終わり>
いっぱい取れていたトマトもきゅうりもすいかも、 収穫がぐんと減りました。
夏が終わりますね。 みなさま、どんな夏を過ごされましたか。
私はお休みをいただいた8月、いろいろ出かけてみました。
天香久山、畝傍山、耳成山の大和三山に囲まれた藤原宮跡では、 きれいな蓮の花にうっとり。
長野では温泉三昧の日々。
さあ、命の洗濯の後は、みなさまと学び合いの楽しい秋です。
また、よろしくお願いいたします。
●2016・8月 <選挙さまざま>
暑い夏。熱い参議院選挙が終わりました。
改憲勢力が三分の二になってしまい、 身が引き締まりますね。
護憲派の天皇について「改憲論議を遅らせるために、 『生前退位』を持ち出し、
捨て身の抵抗にでた」という分析もあり、 世の中、ますますおもしろいです。
今は都知事選の真っ只中。
より正確な行動をするには、ネット情報からも目が離せません。
でも、今夜からしばらく用事のため東京を離れますので、 他所でやきもきしてしまいそうです。
さて、8月のげんげ工房はお休みをいただきます。
9月は第2・第4の火・水が活動日になります。
また、よろしくお願いいたします。
●2016・7月
お久しぶりです。
5月・6月はご案内を出せぬまま、日が過ぎてしまいました。
機械類が苦手な私はパソコンのメールもあまり好きではありませんので、
ご案内メールをやめようかなとも思いました。
でも、メールを待ってくださっている方がいらっしゃることがわかりましたし、
やはりこの便利さは捨てがたく、 時々になりますが、発信を続けたいと思います。
また、よろしくお願いいたします。
最近は毎週水曜日の活動が定着し、他の曜日もご依頼が入り、
いろんな方と楽しく学びの日々を元気に過ごしております。
特に6月は生協でシュタイナーについてお話しさせていただく機会があり、
久しぶりに集中して講座の準備をし、読書三昧の日々でした。
お陰さまで、30人の定員を上回る申し込みがありましたし、 講座も楽しくできました。
また、参加された方々の関心も驚くほど高く、遣り甲斐のある出来事でした。
あらためて、シュタイナーのよき思想に出会えたこと、
それを少しでも伝えることができたことが、しみじみうれしいなと思いました。